イケメン外科医が激しく寵愛してきます。【メイン更新中】
気づけば目で追っていたことは確かだった。
俗に言う俺の一目惚れだと思う。
幸野は最近までローテートで色んな科を回っていた。そんな幸野が二年目の残りの研修で選んだ科は麻酔科だった。
外科にくることはなかったが、後期研修も東医療センターで受けてくれてよかったとホッとしたことを今でも良く覚えている。
そんな中、うちの東医療センターで心外のオペの日程が決まった。
胸を開いて詰まった冠動脈の先に迂回路をつくる、冠動脈バイパス術。
心外の手術は全てが命に直結する。ミスは絶対に許されない。きっと、俺のオペの時は腕が上手い人がつくのだろう。そう思いながら麻酔科の医局へと足を踏み入れた。
視界に入ってきたのは、本院で腕を鳴らしていた、凄腕の麻酔科医、五十嵐先生…………と、幸野。