イケメン外科医が激しく寵愛してきます。【メイン更新中】
麻酔科の医局室を出た俺は一度外科の医局室へと向かい、パソコンを戻し、外の空気でも吸いに行こうと医局室のドアを閉め病院の外へ出た。
病院内に入る職員を眺め今日も一日が始まるんだなと、気合を入れ直す。
手を組み腕を上げて背筋を伸ばしてみた。
「いててっ……」
体がポキポキと音を鳴らしているのが伝わる。そんな俺を見た女性職員数人が「久我先生おはようございまーす」と、語尾にハートでも付いているかのような甘ったるい声を出した。
「うん、おはよう」
持ち前の外面を良いことにニコッと微笑みかけると、「今日もイケメンですね〜! 先生、本当に彼女いないんですかぁ?」と、次々に質問を投げかけてくる。
これが幸野だったらどんなに嬉しかったことか。