イケメン外科医が激しく寵愛してきます。【メイン更新中】



「も、もう患者さんは大丈夫なんですかね?」

「うん。とりあえずはね。でも、何で大量の紙を食べたのか原因を解決できなかったらまた繰り返すかもね。岩本くんありがとう。助かった」

「い、いえ。僕はなにも!」


 藤田は「久我先生、一人でできるなら僕なんかいらなかったですねぇ。お疲れ様でした」と、皮肉を言いながら俺達より先に手術室から出ていってしまった。


 恐らく藤田には何らかの処分が下されるだろう。


 手術室を後にした俺は使い捨てのガウンと手袋、マスク類を脱ぐ。俺の後を追うように岩本くんも手術室から出た。そして興奮気味に、

「あ、あの! 久我先生。今日はありがとうございました! めちゃくちゃ手際よくて、早くて、僕、感動しました!」

 と、興奮気味に俺に向かって頭を下げた。




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