イケメン外科医が激しく寵愛してきます。【メイン更新中】
幸野と俺は深いキスで落ちて、気づいた時には眠ってしまっていた。キスの余韻に浸っている暇なんてない。
時計を見ると朝方の五時で、幸野がお風呂に入るかもしれない、と、浴槽にお湯を張る。
おにぎり二個と卵焼きと味噌汁を二人分作り終えた俺は、「おい、幸野、朝食できたぞ、起きろ!」幸野の顔をペチペチと叩いて起こす。
「……え、なに!? あっ、ご飯……」
幸野は、テーブルに置かれているおにぎりにくいついた。
「急いで食って風呂入って来い。余裕持って出るぞ」
「ありがとうございます! いただきます! って、久我先生何時から起きてたんですか?」
「俺もさっきだよ。でも全然寝れてねぇ……く、ふぁっ」
つい、大欠伸が出る。
やっと冷静さを取り戻した幸野は「あの、色々とありがとうございました」と、お礼の言葉を俺に口にした。
「もういいよ。これに凝りたらもう泥酔すんなよ」
「は、はあ……五十嵐先生と飲んでた記憶はあるんですけど、その途中の記憶が飛んでいるみたいで、起きたらご飯と久我先生がいたので、ご迷惑かけたことは分かりました!」
照れ笑いする幸野。…………ちょっとまて。もしかして折れとしたキスも忘れてんのか?