イケメン外科医が激しく寵愛してきます。【メイン更新中】
五十嵐先生は私と久我先生が何かあったと思っていた。
久我先生としたことはキスだけなので、疑いの眼差しを向ける五十嵐先生に、「肉体関係はありませんが」と答える。
「そうかよ、ほら、さっさと準備に取りかかれ」
今だパンを頬張っている五十嵐先生に言われたくない。けれど時間がギリギリなのも確かなので急ぐ。
「五十嵐先生も早く食べてくださいね!」
反抗して私服から緑色のスクラブへと着替える。麻酔科医は一日中オペ着を着用しているため、ここの病院のスクラブは動きやすく作られている。
本日使用予定の麻酔と器具のチェック・準備に取り掛かる。
一緒に準備をしていた麻酔科研修医のマリちゃんが「小夜先輩」と話しかけてきた。
「何?」
「小夜先輩、五十嵐先生と仲良いですけど、恋仲になんてならいでくださいね!」