イケメン外科医が激しく寵愛してきます。【メイン更新中】


 マリちゃんは「昨日、五十嵐先生と小夜先輩が飲みに行ったの知ってるんですからね!」と、頬を膨らませながらヤキモチをやいている。


 そうだ、マリちゃんは五十嵐先生に一目惚れをしているんだ。でも、マリちゃんには五十嵐先生のような遊び人には捕まってほしくない。


「マリちゃんまだ若いんだし、五十嵐先生よりいい人いっぱいいるんじゃない?」


 今日使う予定の薬剤を並べながら聞いてみる。すると、マリちゃんは「なにそれ、やっぱり小夜先輩、五十嵐先生狙いなんだ!?」と怒りを私にぶつけた。


 こんなに怒るマリちゃんは見たことがなくて怯んでしまう。


「いや、そうじゃなくて。五十嵐先生、実際いろんな人と遊んでるみたいだし……本気になったらきっとツライよ?」

「身も心も満たしてくれるってことじゃないですか! あー、私も五十嵐先生に遊びでも良いから抱かれてみたいです」


 ……怖い。

 男性絡みになると、なんで皆こうも変わってしまうのだろう。


 マリちゃんのような子だけはライバルにしたくない。


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