イケメン外科医が激しく寵愛してきます。【メイン更新中】
「幸野先生、久我先生のこと苦手でしょ」
まるで「全て分かってます」と言いたげな顔を私に向ける綿谷先生。これ以上ここにいると根掘り葉掘り聞かれそうだったために、
「や、やだなぁ、嫌ってるのは私じゃなくて、久我先生じゃないですか。そろそろ戻らないといけないんで失礼しまーす」
急いで残りのラーメンを食し席を立つ。
インスタントのラーメンをしっかり汁まで飲み干した私に、綿谷先生は「げえ! イン汁飲み干してるしー」と細い目を向けていた。
綿谷先生には何故か久我先生を苦手としていることがバレてしまっていた。
『あんなの』呼ばわりしてしまったからだろうか、それとも、そんなに顔に出ていただろうか。
そう、私は久我先生が苦手を通り越して大嫌いだ。