離婚を決意したはずが、スパダリ社長の独占愛によって離してはくれません!
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「あの、六條さん……こんなにいいんですか?」
「あぁ。もちろんだ」
レースでできた大きな丸襟の白のブラウスに、パステルラベンダーの膝下の長さのチュールスカートに高さのあるパンプスを履いている自分はまるで両親が亡くなる前に着ていた服にとても似ていた。
「やはり、こういうのが似合うね。可愛いな」
「……っ、ありがとうございます」
今、着ている服に加えてワンピースやスカート、ブラウスにアクセサリーなどたくさん購入してくださった。だけど、なんでここまでしてくれるんだろう……そう思いながら連れてこられた先は二階にある美容院だ。