離婚を決意したはずが、スパダリ社長の独占愛によって離してはくれません!
「佐々木さん、この子に似合う髪型にして」
六條さんは佐々木さんという美容師さんにそうお願いした。すると私は佐々木さんに連れられて個室へと案内され椅子に座るように促された。
「髪、解くわね。……えっとお名前聞いてもいいかしら」
「あっ、はい。結城光寿です」
「みこと……?」
急に美容師さんは動きが止まって「……やば」と小さいが聞こえた。
「あの、何がやばいんですか?」
「いや、なんでもないわ。うん、可愛い名前だなぁって……私は佐々木です。よろしくね」
佐々木さんは私のセットされている髪を解くとシャンプーチェアに移動して椅子に座った。
椅子に座ると「椅子倒すねー」と佐々木さんが言うと椅子が動いてベッドのような状態になる。シャンプー台に首を乗せればお湯が掛けられて全ての汚れを落とされるかのように気持ちが良い。
「光寿ちゃん、アロマしてもいい?」
「アロマ、ですか? 大丈夫です」
「ありがと〜」
すると何だかいい香りがしてくると、頭皮をマッサージをされる。それがとても気持ちが良くて心地よくてウトウトしてしまった。