離婚を決意したはずが、スパダリ社長の独占愛によって離してはくれません!



 見送りしてすぐに私はこの家を出て行く準備をした。離婚届を出すのだから出て行くのが当然だし、もしかしたらすぐにでも愛する女性と暮らしたいんじゃないかと考えたからだ。


「……ほとんど、南都さんに購入していただいたものばかりだわ」


 私が享受ばかりだったことがわかる。だから、私は購入していただいた物は置いていこうと決めた。そのあたりは、彼に決めてもらおうと思い箪笥に戻す。

 自分が持ってきたものだけをカバンに詰めた。荷造りが終わったのは十三時過ぎで、終わった瞬間すぐにお腹の音が鳴ってしまって一人で恥ずかしくなったのはいうまでもない。




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