離婚を決意したはずが、スパダリ社長の独占愛によって離してはくれません!



「何もしてないことが、問題なんです。私たちは結婚してもう一年たちます。一年経つのに南都さんは夫婦の営みどころか、結婚してから触れてもくれないでしょう?」

「そ、それは……っ」

「……私みたいな、お子様なんて抱く気にもならないんじゃないですか」

「そんなことない」

「もう、嘘は言わなくていいです。私、知ってるんですよ? 南都さんには想っている女性がいるんですよね? 想ってる女性がいるから私を抱く気にはならなかったんでしょ!?」


 もう、いいや。
 子供の癇癪でも、なんでも。どうせ、別れるんだから。物分かりのいい子供じゃなくていい。


< 58 / 71 >

この作品をシェア

pagetop