離婚を決意したはずが、スパダリ社長の独占愛によって離してはくれません!
「俺は、ずっと我慢してきたんだ。光寿ちゃんは俺にとって、天使だから……触れるのはもう少しやめようと思って」
「て、天使?」
「あぁ、光寿ちゃんは覚えてないかもしれないが君とは一度あってるんだ。その時、天使のような光寿ちゃんに一目惚れをしたんだよ。だから触れるのが怖かったんだ。だけど、抱いてほしいと言うのなら話は別」
そう言うと、南都さんは今まで見たことない表情で私に近づくと目線を合わせた。
「……っあ、あのでも、心の準備がっ」
「今、我慢しないでいいって言ったんだよ。光寿ちゃんが、望んだんだ。煽ったのは君だよ」
「……っ……」
南都さんは私の髪に触れてキスを落とした。それだけで、赤くなってしまった私は……最後まで持つのだろうか……こんなはずじゃなかったのに。
「今日は寝かせないから、覚悟してね。光寿ちゃん」
そう言った南都さんは、私の頬に触れて唇を重ねた。
「光寿ちゃん、愛してるよ」
その言葉に私は、もう“離婚”なんて言葉は出てこなかった。
だって私も心の中で、“大好きです”って彼に言ってしまっていたのだから……。
fin.