奈落の果てで、笑った君を。
無常に、残酷に移ろいでゆく時のなか。
忙しく過ごした日々を、笑いあった毎日を、私たちが確かに存在し、生きていたことを。
ともに駆け抜けた、この世を。
何年、何十年、何百年経とうと。
『只三郎のここ、なにか住んでるの?』
『……それは喉仏だよ』
『のどぼとけ…?ぽこんって!かわいいね只三郎!』
君という存在が見廻組を変えたこと。
朱色の花が、私の心をも咲かせたこと。
どうか。
ずっと、ずっと、
覚えていておくれ─────……。