くるくるキャンディー
洋服の修正が終わった。マサルくんとLOUISには何時でもいいからと時間を作ってもらい試着をしてもらった。今度は大きな修正はなかった。
あとは、スチール撮影・・・
撮影は弥生の旦那さん一郎君に頼んだ。今までも何度かお願いしているスチールカメラマンで、彼も私が普通に話をすることが出来る男性・・・
彼は私のイメージを理解してくれる。そして、それ以上の写真を撮ってくれる。カメラマンはいくらでもいるけど、私は彼の写真の奥には何かがあると思っている。
一郎君と打ち合わせをした。
「一郎君、また撮影お願いします。」
「OKだよアリス。イメージ教えて。」
「今回はショーとSNSでイメージ写真を使用する予定です。ショーの雰囲気は昔のフランス映画。スポットライトを上手く使用して雰囲気のあるショーにしようと思っている。そのショーの途中で、今回撮影してもらう写真をイメージとして流そうと思っているの。実際のモノより写真ってイメージを掻き立てるでしょ。だからモノクロというかセピアというか・・・その色の部分重要なんだよね・・・写真・・・イメージで撮影してください。」
「大変だね。アリスのイメージを理解しないとね。」
「あの、スマホにイメージのフランス映画送りました。それと男の子のモデル写真も。それ見ていただければわかっていただけるかと・・・それに何となくのイメージをイラストで描いてきました。」
一郎君は写真やイラストをじっくり見た。
「・・・ふーん・・・なるほどね。身長差か・・・写真としては やりづらい設定だね。でも、面白いかもね・・・それにしても彼、カッコイイね。いつ撮る? スケジュール決めて。僕は先にロケハンしておくから。」
「わかりました。モデルのLOUISのスケジュールもあるから至急詰めます。」
スケジューリングやロケバスの手配などは、弥生に頼んだ。