このつまらない人生に



その顔は睨んでいるようにも見えて、ちょっと怖い。


「...今朝、駅の時刻表を見ながら、泣きそうな顔してたから、

あの事故った人の知り合いかなんかなのかと思ったんだけど」


「違うの?」と私の顔を覗き込む。



その言葉に、やっと今朝のことを思い出す。

泣きそうだったの、見られてたのか...


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