このつまらない人生に
一駅、一駅と学校の最寄り駅に近づくにつれて、女の子の表情が沈んでいく。
時々、顔を上げては何かを決意するような表情をし、また、虚ろな表情に戻るという繰り返しをしている。
学校の最寄り駅に近づくにつれて、女の子は落ち着かないのか、何度もスマホで何かを確認している。
やがて、いつも降りる駅に到着した。
女の子は、ドア脇に立っているにもかかわらず、他の乗客や学生が下りるのを見届けてから、
何かを決心したような顔つきで電車を降りて行った。
私も慌てて、その後を追って、電車を降りた。