このつまらない人生に



いつもと違う葛生君を不思議に思いながら、一年生の教室の前に向かう。


あの女の子がどこのクラスかわからないので、とりあえず不思議に思われない程度に一クラスずつ教室を覗いていこうと思う。


「あ…」

そう思って、一組から覗いていこうとしたとき、運がいいことにあの女の子がトイレから出てくるのを見つけた。


女の子は自分のクラスに戻るためなのか、こちらとは反対側に向かって歩いていく。


バレないように、急いで追いかける。


< 77 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop