見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
実家へご挨拶@横浜/side乃愛
一年のはじめの一月一日。
私は朝から精神的にバッタバタです…
「伊織っ、このニットワンピとスーツ、どっちがいいかな」
「どっちも可愛いけど?」
「いや、可愛いじゃなくて…」
「どっちも似合ってて可愛いけど?」
「いや、そうじゃなくて…失礼のないようにしたいから…」
「だったらニットのがいいんじゃない?うちの家族、かわいいの好きだから」
「…そうなの?」
「うん。まぁかしこまらなくて大丈夫だよ」
「でも…お父様は社長さんなんだよ?」
「それは乃愛もじゃん」
「そうだけど…」
「大丈夫、心配いらないって」
伊織はそう言うけど…初めてお会いするのに失礼なことはできないもん。
それに〝出来ない嫁〞って嫌われたくないし…
「お、支度できた?」
「うん…どうかな、失礼じゃないかな…」
伊織が選んで買ってくれた、明るめのベージュのニットワンピ。
スカート丈は膝下だから、失礼ではないと思うけど…
「すっげぇ可愛い、やっぱ優しい色が似合うな」
ってほんとに笑顔で言ってくれると嬉しくって顔がほころんで胸がきゅうってなる。
「乃愛、おいで」って呼ばれたから伊織のそばに行ったら抱き締められた。
「どーしよ、すげぇ可愛くてヤバい。あー誰にも見せたくねぇ…」
ぎゅってされて、離れたかと思うと顔と全身を見てまたぎゅっとして…それを何度も繰り返してる。
そんな伊織がもう…かわいくて嬉しくて…胸がきゅんきゅんとうるさい。
でもね…
「伊織?いつまでこうしてるの?」
「んー…横浜行くのやめて、このままベッド行こ?この服脱がしたい…いや着たままのがいいか…」
「だ、ダメだよ、行くんでしょ?横浜。そろそろ出よう?」
「…乃愛はいいの?俺に抱かれたくない?」
その言葉の直後、首筋に唇と舌が這う感触が…
「ひゃっ……あ…ダメだよ…伊織……んっ……私も抱かれたい…けど…ご実家に行かなきゃ……んん…」
「…乃愛…嫌がってないじゃん…」
ちゅ、ちゅ…と首筋へのキスが止まらない。
「…っ…けど、ダーメ!」
私はベリっと伊織をはがし、む、という顔で伊織を見る。
「遅くなるでしょ?」
「ふ、ほんと乃愛はしっかりしてんな。頼もしいよ。じゃあ帰ってきたらコレ脱がしたい。いい?」
「それは、うん…いいよ」
「ありがと。それじゃあこれだけさせて」
ワンピースの襟元を少しだけ下げると、鎖骨の下に口づけた。
チクリと感じたこれは…
「なっ何を…」
「何ってキスマークつけたの。俺の、って印な」
人さし指でちょいちょいと撫でて、何だかちょっと得意気な顔。
「いやいや…今つけなくたって」
「いーの、乃愛は俺のなんだから。さ、行こうか」
こうして伊織の運転で横浜へと向かった。
私は朝から精神的にバッタバタです…
「伊織っ、このニットワンピとスーツ、どっちがいいかな」
「どっちも可愛いけど?」
「いや、可愛いじゃなくて…」
「どっちも似合ってて可愛いけど?」
「いや、そうじゃなくて…失礼のないようにしたいから…」
「だったらニットのがいいんじゃない?うちの家族、かわいいの好きだから」
「…そうなの?」
「うん。まぁかしこまらなくて大丈夫だよ」
「でも…お父様は社長さんなんだよ?」
「それは乃愛もじゃん」
「そうだけど…」
「大丈夫、心配いらないって」
伊織はそう言うけど…初めてお会いするのに失礼なことはできないもん。
それに〝出来ない嫁〞って嫌われたくないし…
「お、支度できた?」
「うん…どうかな、失礼じゃないかな…」
伊織が選んで買ってくれた、明るめのベージュのニットワンピ。
スカート丈は膝下だから、失礼ではないと思うけど…
「すっげぇ可愛い、やっぱ優しい色が似合うな」
ってほんとに笑顔で言ってくれると嬉しくって顔がほころんで胸がきゅうってなる。
「乃愛、おいで」って呼ばれたから伊織のそばに行ったら抱き締められた。
「どーしよ、すげぇ可愛くてヤバい。あー誰にも見せたくねぇ…」
ぎゅってされて、離れたかと思うと顔と全身を見てまたぎゅっとして…それを何度も繰り返してる。
そんな伊織がもう…かわいくて嬉しくて…胸がきゅんきゅんとうるさい。
でもね…
「伊織?いつまでこうしてるの?」
「んー…横浜行くのやめて、このままベッド行こ?この服脱がしたい…いや着たままのがいいか…」
「だ、ダメだよ、行くんでしょ?横浜。そろそろ出よう?」
「…乃愛はいいの?俺に抱かれたくない?」
その言葉の直後、首筋に唇と舌が這う感触が…
「ひゃっ……あ…ダメだよ…伊織……んっ……私も抱かれたい…けど…ご実家に行かなきゃ……んん…」
「…乃愛…嫌がってないじゃん…」
ちゅ、ちゅ…と首筋へのキスが止まらない。
「…っ…けど、ダーメ!」
私はベリっと伊織をはがし、む、という顔で伊織を見る。
「遅くなるでしょ?」
「ふ、ほんと乃愛はしっかりしてんな。頼もしいよ。じゃあ帰ってきたらコレ脱がしたい。いい?」
「それは、うん…いいよ」
「ありがと。それじゃあこれだけさせて」
ワンピースの襟元を少しだけ下げると、鎖骨の下に口づけた。
チクリと感じたこれは…
「なっ何を…」
「何ってキスマークつけたの。俺の、って印な」
人さし指でちょいちょいと撫でて、何だかちょっと得意気な顔。
「いやいや…今つけなくたって」
「いーの、乃愛は俺のなんだから。さ、行こうか」
こうして伊織の運転で横浜へと向かった。