見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
駐車場で車に乗り込み、冷えた車内が少し暖まるまで待っていると、伊織がぽそりと呟いた。
「子どもってかわいいな」
「…どうしたの?」
「ん?…あぁ、俺…今まで自分の子どもとかって考えたことなかったから。それこそ公佳の時も。…だけどさっき諒さん達を見てたらさ、すげぇ乃愛と俺の子どもが欲しいって思って」
「そうなんだ…」
「乃愛は?子ども、前の旦那の時って欲しかった?」
「あ……言われてみれば…私も考えたことなかったかも…。でもさっき私も思ったの。伊織との子どもならかわいいだろうな、って」
「ふ、よかった……同じ思いでいてくれて」
「うん。ふふふ」
「なんかさ…諒さん達ってすげぇよな。俺…最初さ、あんなすげぇイケメンと美人だからそういう二人が結婚するとか人生イージーモードってヤツじゃんとか思ってたんだけど、違うんだよな」
「実は私もそう思ったの。お互い容姿端麗だからそういう人を選べるんだな、って。後から北条さんのお話を聞いて、そう思った事が恥ずかしくなったけど」
「はは、俺も。…なんつーか、あの雰囲気もあの二人だから、なんだよな。CMもさ、ただの美男美女のカップルってわけじゃなくて、諒さんと麻依さんだから幸せなのが伝わったんだな、って。北条さんの言ってた〝出逢うべくして出逢った〞って、マジでそうだよな」
「うん、私もそれ思った。…ふふっ、伊織は気付いた?諒さんも麻依さんも、自分の容姿を驕(おご)らないの。だからかな?全然気に障ることが全然なくて」
「あぁ、わかってたよ。つーかさ、二人とも自分の事は容姿端麗だと思ってなさそうな感じだよな、ははは」
「ん、でも伊織だってイケメンでカッコいいんだから、それは自覚してね?」
「それを言うなら乃愛だろ?乃愛はさ、すげぇ可愛いんだから。クラブ内でも仲良くなりてぇって男はわんさかいるんだからな?」
「や、私なんて全然だよ。伊織こそ元カノもたくさんいるしモテるんだから…」
「でも俺は乃愛しか見えてない」
そう言う伊織の真剣な目に…ドキリと胸が鳴る。
「はぁ……キスしてぇけど…」
「そうだよ?ここ、駐車場だからね?」
「乃愛は?俺しか見えてない?」
「うん…私も伊織しか見」
…その先は伊織に唇を塞がれて声にならなかった。
唇に触れるだけの短いキス、だけど。
「俺、もう躊躇しねぇ。あ、今はガラス曇ってて外からは見えてないから大丈夫。一応そこは俺も気にするし」
「もう……ふふっ大好き」
「ふ、そんな可愛い顔されるともっとキスしたくなるんだけど」
「んっ」
「…何で急に真顔?」
「だって可愛い顔するともっとキスされるんでしょ?だから真顔」
「…あっははは!もー、乃愛は可愛いな!可愛い顔しなくてもそーゆうことしたら可愛いんだって!……ヤバい、俺、帰るまで抱くの我慢できるかな…途中でホテル寄ってくか…」
「じゃあ…それは…おうち帰ってから…ね?」
「はぁ…そんなん言われたら早く帰りたくてスピード違反で捕まるか事故るっての……でも乃愛がそう言ってくれるんなら、帰ってから抱く。よし、じゃあ帰ろっか」
「うんっ」
ここで、伊織との結婚式、かぁ……
楽しみだなぁ、ふふっ。
「子どもってかわいいな」
「…どうしたの?」
「ん?…あぁ、俺…今まで自分の子どもとかって考えたことなかったから。それこそ公佳の時も。…だけどさっき諒さん達を見てたらさ、すげぇ乃愛と俺の子どもが欲しいって思って」
「そうなんだ…」
「乃愛は?子ども、前の旦那の時って欲しかった?」
「あ……言われてみれば…私も考えたことなかったかも…。でもさっき私も思ったの。伊織との子どもならかわいいだろうな、って」
「ふ、よかった……同じ思いでいてくれて」
「うん。ふふふ」
「なんかさ…諒さん達ってすげぇよな。俺…最初さ、あんなすげぇイケメンと美人だからそういう二人が結婚するとか人生イージーモードってヤツじゃんとか思ってたんだけど、違うんだよな」
「実は私もそう思ったの。お互い容姿端麗だからそういう人を選べるんだな、って。後から北条さんのお話を聞いて、そう思った事が恥ずかしくなったけど」
「はは、俺も。…なんつーか、あの雰囲気もあの二人だから、なんだよな。CMもさ、ただの美男美女のカップルってわけじゃなくて、諒さんと麻依さんだから幸せなのが伝わったんだな、って。北条さんの言ってた〝出逢うべくして出逢った〞って、マジでそうだよな」
「うん、私もそれ思った。…ふふっ、伊織は気付いた?諒さんも麻依さんも、自分の容姿を驕(おご)らないの。だからかな?全然気に障ることが全然なくて」
「あぁ、わかってたよ。つーかさ、二人とも自分の事は容姿端麗だと思ってなさそうな感じだよな、ははは」
「ん、でも伊織だってイケメンでカッコいいんだから、それは自覚してね?」
「それを言うなら乃愛だろ?乃愛はさ、すげぇ可愛いんだから。クラブ内でも仲良くなりてぇって男はわんさかいるんだからな?」
「や、私なんて全然だよ。伊織こそ元カノもたくさんいるしモテるんだから…」
「でも俺は乃愛しか見えてない」
そう言う伊織の真剣な目に…ドキリと胸が鳴る。
「はぁ……キスしてぇけど…」
「そうだよ?ここ、駐車場だからね?」
「乃愛は?俺しか見えてない?」
「うん…私も伊織しか見」
…その先は伊織に唇を塞がれて声にならなかった。
唇に触れるだけの短いキス、だけど。
「俺、もう躊躇しねぇ。あ、今はガラス曇ってて外からは見えてないから大丈夫。一応そこは俺も気にするし」
「もう……ふふっ大好き」
「ふ、そんな可愛い顔されるともっとキスしたくなるんだけど」
「んっ」
「…何で急に真顔?」
「だって可愛い顔するともっとキスされるんでしょ?だから真顔」
「…あっははは!もー、乃愛は可愛いな!可愛い顔しなくてもそーゆうことしたら可愛いんだって!……ヤバい、俺、帰るまで抱くの我慢できるかな…途中でホテル寄ってくか…」
「じゃあ…それは…おうち帰ってから…ね?」
「はぁ…そんなん言われたら早く帰りたくてスピード違反で捕まるか事故るっての……でも乃愛がそう言ってくれるんなら、帰ってから抱く。よし、じゃあ帰ろっか」
「うんっ」
ここで、伊織との結婚式、かぁ……
楽しみだなぁ、ふふっ。