見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
結婚式♪

side 乃愛

6月の青空が広がる今日、私達はフルール ウェディング ガーデン 本館で結婚式を挙げる。



「姉ちゃん、すげぇ似合ってんじゃん!伊織さんもかっけぇ!」
「すげぇ、マジ王子と姫じゃん!」

「乃愛さん……マジ天使……つか隣、俺でもよくね?」
ペシーン
「乃愛ちゃん、かわいい…」

「のあちゃん、お姫様みたーい」
「そうよ、乃愛ちゃんは伊織くんのお姫様なのよ、うふふ」

「つっくんは何着てもカッコいいんだねぇ」


シルバーのタキシード姿の伊織と、プリンセスラインのウェディングドレス姿の私を囲んで、いろんな声が飛び交う。



「伊織さん、乃愛さん。ほんとにいい挙式日和になりましたね!…では皆さまお揃いでしたらそろそろ会場へ移動しましょうか」

私達の挙式と披露宴の担当をしてくれた北見(きたみ)さんが笑顔で話しかけてくれる。


最初の見学の時に担当してくれた北条さんは役職のある方で担当を持たないらしく、私達の担当として北見さんを紹介されたんだ。
その北見さんはなんと、諒さんと麻依さんの挙式と披露宴も担当された方と聞いてびっくり!

麻依さんに聞いたら「北見さんは優しいし信頼できる人だよ。心配事は何でも言ってみて、きっと親身に聞いてくれるから」と言ってたから、気になる点は事ある毎に相談するようにしたんだ。

そしたら何一つ嫌な顔せずに相談に乗ってくれて、いつも私達の気持ちを汲んでくれていた。

だから私も伊織も不安なく今日という日を迎えられたんだと思う。


そして、北条さんは私達の担当ではないものの、打ち合わせに伺った際には必ず顔を出してくれて、いつも前向きな明るい言葉をかけてくれてたから、毎回お会いするのがとても嬉しかったんだ。

今日も着替えを終えたところに「おめでとうございます!私も時間をみて見に行きますね!」と声をかけてくれた。


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