見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
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「あははは!ハルは伊織さんのいいとこ取っちゃったな」
「ま、ここは伊織さんに花持たせてやろうぜ?な?」
ケンとカイがハルの肩をパシパシと叩きながら諭す。
マジでいい弟たちだよな…
ケンとカイの振る舞いにじーんと感動していると、乃愛が俺に笑いかけてくれた。
「伊織、ありがとう。そう思ってくれてるの、すごく嬉しい。伊織もお花の国の王子様みたいでカッコいいよ。ふふっ」
「乃愛……ありがと」
俺、また抱き締めちゃったよ。
愛しくて、可愛くて、たまんなくて。
「あー、俺もー」
ペシーン!
すると彩愛ちゃんがニコニコしながら乃愛の元にやって来た。
「のあちゃんはお花のお姫さまだねっ」
と、手に持ってたいくつかの花びらをドレスのスカートの膨らみの上ににそっと置いた。
「わぁ、お花のドレスになったね!かわいいなぁ……ありがとう、彩愛ちゃん」
そう話しかけながら乃愛がしゃがむと、残りの数枚の花びらを乃愛のティアラの辺りにふわふわとかけた。
「…乃愛、マジで花の国のお姫さまみたいだな」
天使でも妖精でもなく、まさにお姫さま。
はぁ……可愛い……
たぶん俺、すげぇデレデレした顔なんだろうな…
でもいいや、乃愛が可愛いから。
するとそこに、諒さんとこの旭がやって来て、乃愛に話しかけた。
「のあちゃん、おみみかして」
乃愛がしゃがんだまま「なあに?」と旭に耳を傾ける。
「お花のお姫さまののあちゃん、かわいいの」
と言った旭が、乃愛の頬に…ちゅっ、とキスをした。
「んなっ!旭~!」
と旭を抱き上げる俺。
するとケンとカイとハルが大爆笑!
「ちょ伊織さん、妬くにもほどが」
「いくら歳は関係ないって言ってもさ」
「やべって、伊織兄ちゃん、それは妬きすぎだって」
ヒィヒィ言いながら腹を抱えてる…
そこまで笑うことか…?
「あー…おかしかった…腹痛いって…」
と三人の笑いが収まると、まだ俺に抱きかかえられてる旭が徐に俺の顔を両手で挟んだ。
「お、何だ?旭」
「いおりくんはお花の王子さまなの、カッコいいの」
そう言うと、俺の頬に…ちゅっ……て…
へ?…俺にキス……?
旭の行動に驚いていると、またもや三人が大笑い!
「すげぇ、旭くん、いいわー」
「あっはっは、伊織さんがしてやられてる」
「じゃあ俺も乃愛さんと兄ちゃんにキスしよー」
「バッカ、ハルはもうデカすぎるからやめとけって」
「じゃあ僕はしてもいい?」
「ミナトか、うーん…旭くんで怒るんならダメじゃねぇかなぁ」
そんなくだらない話が飛び交う中、諒さんが「伊織くん、乃愛さん、息子が申し訳ない」とやってきて、俺から受け取った旭を片手で抱き抱えた。
「はは、旭が乃愛にキスした時は、あぁっ!て思ったけど、俺にもしてくれたからびっくりっすよ」
「いやマジでごめんな」
「てゆーか、普通こんな小さい子に妬きますぅ?おかしいでしょ、伊織兄ちゃん。アハハハ」
ハルがひょっこりやってきて諒さんに笑いながら言う。
でもなハル、相手が悪かったな。
このお方はそんじょそこらの人じゃないんだぞ?
「ん?歳も何も俺は麻依に近付く男には全て妬くけど?場合によっては女性にも」
「…え、マジですか?」
「うん、マジマジ。俺だけの麻依だからね。フッ」
「ハル、この諒さんは俺の理想の溺愛の師匠だからな。息子の旭にも妬くんだから、俺以上だぜ?」
「マジか。へぇ……こんな超絶イケメンが溺愛の師匠……かっけぇ」
そこへナッシーの声が響く。
「そいやさー、まだ退場の途中なんだけど、知ってたぁ?」
うわぁ!…そうだった!
しまった!と乃愛を見ると…楽しそうに笑ってる…
「乃愛…怒ってない…?」
「うん、全然。何で怒るの?」
「いや…こうスムーズにできてなくて」
「あはは、私はスムーズにやるよりこっちの方が楽しくてよかったよ」
その笑顔と言葉にホッとして、もう一度抱き締めた。
「ありがと、乃愛」
「ねーつっくん、聞いてるぅ?」
「わかったって!もうちょっと待てって」
「えぇ?まだ待つの!?」
そこでまた笑いが起こり、それからもいじられながら何とか退場するという有り様で、もう厳粛とか神聖なんて言葉の欠片もない結婚式だったけどそれこそが俺達らしくて、みんなに祝福されてるのをすごく感じられて…本当に楽しかった。
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「あははは!ハルは伊織さんのいいとこ取っちゃったな」
「ま、ここは伊織さんに花持たせてやろうぜ?な?」
ケンとカイがハルの肩をパシパシと叩きながら諭す。
マジでいい弟たちだよな…
ケンとカイの振る舞いにじーんと感動していると、乃愛が俺に笑いかけてくれた。
「伊織、ありがとう。そう思ってくれてるの、すごく嬉しい。伊織もお花の国の王子様みたいでカッコいいよ。ふふっ」
「乃愛……ありがと」
俺、また抱き締めちゃったよ。
愛しくて、可愛くて、たまんなくて。
「あー、俺もー」
ペシーン!
すると彩愛ちゃんがニコニコしながら乃愛の元にやって来た。
「のあちゃんはお花のお姫さまだねっ」
と、手に持ってたいくつかの花びらをドレスのスカートの膨らみの上ににそっと置いた。
「わぁ、お花のドレスになったね!かわいいなぁ……ありがとう、彩愛ちゃん」
そう話しかけながら乃愛がしゃがむと、残りの数枚の花びらを乃愛のティアラの辺りにふわふわとかけた。
「…乃愛、マジで花の国のお姫さまみたいだな」
天使でも妖精でもなく、まさにお姫さま。
はぁ……可愛い……
たぶん俺、すげぇデレデレした顔なんだろうな…
でもいいや、乃愛が可愛いから。
するとそこに、諒さんとこの旭がやって来て、乃愛に話しかけた。
「のあちゃん、おみみかして」
乃愛がしゃがんだまま「なあに?」と旭に耳を傾ける。
「お花のお姫さまののあちゃん、かわいいの」
と言った旭が、乃愛の頬に…ちゅっ、とキスをした。
「んなっ!旭~!」
と旭を抱き上げる俺。
するとケンとカイとハルが大爆笑!
「ちょ伊織さん、妬くにもほどが」
「いくら歳は関係ないって言ってもさ」
「やべって、伊織兄ちゃん、それは妬きすぎだって」
ヒィヒィ言いながら腹を抱えてる…
そこまで笑うことか…?
「あー…おかしかった…腹痛いって…」
と三人の笑いが収まると、まだ俺に抱きかかえられてる旭が徐に俺の顔を両手で挟んだ。
「お、何だ?旭」
「いおりくんはお花の王子さまなの、カッコいいの」
そう言うと、俺の頬に…ちゅっ……て…
へ?…俺にキス……?
旭の行動に驚いていると、またもや三人が大笑い!
「すげぇ、旭くん、いいわー」
「あっはっは、伊織さんがしてやられてる」
「じゃあ俺も乃愛さんと兄ちゃんにキスしよー」
「バッカ、ハルはもうデカすぎるからやめとけって」
「じゃあ僕はしてもいい?」
「ミナトか、うーん…旭くんで怒るんならダメじゃねぇかなぁ」
そんなくだらない話が飛び交う中、諒さんが「伊織くん、乃愛さん、息子が申し訳ない」とやってきて、俺から受け取った旭を片手で抱き抱えた。
「はは、旭が乃愛にキスした時は、あぁっ!て思ったけど、俺にもしてくれたからびっくりっすよ」
「いやマジでごめんな」
「てゆーか、普通こんな小さい子に妬きますぅ?おかしいでしょ、伊織兄ちゃん。アハハハ」
ハルがひょっこりやってきて諒さんに笑いながら言う。
でもなハル、相手が悪かったな。
このお方はそんじょそこらの人じゃないんだぞ?
「ん?歳も何も俺は麻依に近付く男には全て妬くけど?場合によっては女性にも」
「…え、マジですか?」
「うん、マジマジ。俺だけの麻依だからね。フッ」
「ハル、この諒さんは俺の理想の溺愛の師匠だからな。息子の旭にも妬くんだから、俺以上だぜ?」
「マジか。へぇ……こんな超絶イケメンが溺愛の師匠……かっけぇ」
そこへナッシーの声が響く。
「そいやさー、まだ退場の途中なんだけど、知ってたぁ?」
うわぁ!…そうだった!
しまった!と乃愛を見ると…楽しそうに笑ってる…
「乃愛…怒ってない…?」
「うん、全然。何で怒るの?」
「いや…こうスムーズにできてなくて」
「あはは、私はスムーズにやるよりこっちの方が楽しくてよかったよ」
その笑顔と言葉にホッとして、もう一度抱き締めた。
「ありがと、乃愛」
「ねーつっくん、聞いてるぅ?」
「わかったって!もうちょっと待てって」
「えぇ?まだ待つの!?」
そこでまた笑いが起こり、それからもいじられながら何とか退場するという有り様で、もう厳粛とか神聖なんて言葉の欠片もない結婚式だったけどそれこそが俺達らしくて、みんなに祝福されてるのをすごく感じられて…本当に楽しかった。