見つけたダイヤは最後の恋～溺愛は永遠の恋人だけ～
そして、宏哉の元へ向かう私には同行者がいる。

安野(あんの)法律事務所の女性弁護士、青井さん。

やはり私は宏哉とやり直すつもりはなく、公佳さんのお言葉に甘えて、お兄さんの法律事務所に頼らせて頂いた。

もちろん、宏哉と葉月の不倫の証拠も興信所にお願いしてとってある。

興信所の方が「隠すつもりがないのか、面白いくらいに短期間で沢山とれましたから料金も安く済みましたね」なんて冗談を言うくらい、二人は私が何も気付いてないと思ってるみたい。


そして私はというと、公佳さんに勧めてもらったエステと美容院で、ピカピカのツルツルのキラキラに仕上げて頂いた。
それはそれは私も自分でびっくりするほど。

更に、今日の私の出で立ちは、公佳さんが買ってくれた有名ブランド【ink：clear】(インク クリア)の洋服に身を包んでいる。

これは、少し前に公佳さんと一緒に買い物に行った時に「当日の戦闘服を買うわよ！」と、公佳さんが買ってくれたもの。


「もう６月になるから夏仕様でよさそうよね…。じゃあトップスは薄手の生地で女性らしさを出して…」
「でしたら寒さ対策にカーディガンもあった方がいいかもですね」
「スカートはタイトめのマーメイドで腰からのラインを強調させたいわね」
「でもふくらはぎのラインもきれいだから、そこはしっかりと見せたいですね！」

公佳さんとショップの店員さん、二人であれこれ相談して決めてくれた、それはそれは素晴らしい品々。
本当に女性らしく、スタイルを良く見せてくれるの。

今までファッションにあまりお金をかけることはしなかったけど、お高いのにはちゃんと意味があるんだなぁって勉強になった。


この姿を九十九さんにも見てほしかったな。


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