見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
元妻の夫の不安
人の流れに乗って歩いていたらそれでよかったらしく、無事に到着ロビーに着いた。
「さてと……ここに公佳達が迎えに来てくれるんだよな」
「うん。飛行機も定刻で着いてるから時間は大丈夫だと思う。すぐに見つかるといいけど、もしなかなか会えなかったら電話してみればいいよね」
二人して初めての空港に戸惑いながら出口付近で待っていると、俺達の名前を呼ぶ声がした。
「乃愛ちゃん!伊織!」
乃愛と辺りを見回すと、公佳と旦那らしき男性が見えた。
「あ!公佳さーん!」
乃愛も気付き、大きく手を振りながら小走りで近づいていった。
それだけで可愛いと思っちゃう俺。
んで、公佳に会えて嬉しそうな乃愛を見るのがまた幸せなんだよな。
俺はスーツケースを引きながら乃愛の後を追う。
「乃愛ちゃん、伊織、お久しぶり!ようこそニューヨークへ!」
「公佳さん、会いたかったですー…」
会って早々涙目の乃愛。
「乃愛、公佳にすげぇ会いたがってたもんな」
乃愛の頭を撫でながら言う。
「んっ…うん……泣くつもりはなかったんだけど、公佳さんを見たら涙が出てきちゃった……えへへ…」
あーもぉ…
その泣き笑いはさぁ……
乃愛の顔を隠すようにぎゅうっと抱き締める。
「だから、そんな可愛い顔を俺以外に見せんなって」
「ん……もう大丈夫、ありがと、伊織。ふふっ」
って俺を見上げて笑う乃愛が可愛くて、ちゅっ、てキスして、また抱き締めた。
「なっ何で!?」
「可愛いすぎる乃愛が悪い」
って言いながら頭に頬擦りする。
「ふふふっ、ねっルーク、何も心配は要らないでしょう?」
「そうみたいだね。彼がいい男だから心配したけど、こんなに可愛い奥さんがいるならキミカを取られる心配はなさそうだ」
そんな会話が聞こえ、やはり公佳の旦那は俺を気にしているのだとわかったが、しかしどう言ったらよいものか…と考えていると公佳の声がした。
「乃愛ちゃん、伊織、紹介するわ。彼が私の夫のルークよ」
そう言われて、このままのカッコじゃ失礼かと渋々乃愛を解放した。
でも乃愛に触っていたいから腕を腰に回してる。
「あっそうそう、ルークは大学から8年位日本にいたから日本語でも大丈夫よ」
「はじめまして、僕はキミカの夫のルーク。君達のことはキミカから聞いてるよ。よろしく」
確か歳は公佳の4つ上っつったか。
落ち着いたインテリイケメン、という印象。
「はじめまして、俺は九十九伊織、彼女が俺の愛する妻の乃愛です」
やっぱ〝元旦那〞ってのは心配になるよな…
んじゃ、安心してもらう理由にもなるし、いつも通りに乃愛を溺愛してればわかってくれるだろ。
「はじめまして、伊織の妻の乃愛といいます。公佳さんのことはお姉ちゃんのように思ってて、仲良くさせてもらってます。えっと…最初からお恥ずかしいところをお見せしてしまってすみません」
「え、恥ずかしいって何だよ、俺が乃愛を可愛がっちゃだめなのか?」
「TPOを弁えよう?」
「可愛いすぎる乃愛のせいなのに?」
俺はまた抱き締めながら乃愛の頭に頬擦りする。
堂々とイチャイチャしていいのが幸せだな。
ふ、アワアワしながら髪の毛を手ぐしで直す乃愛も可愛くてたまんね。
「もぅ…伊織ってば、ここ空港だよ?人前なんだから…」
「それ気にする?ディラン家行った時、ビーチであんなに甘いキスし「わわわ、ちょっ、ちょっと伊織!」
「あはは!乃愛の焦るの、可愛いなぁ」
「もっ…もう……あっ、ルークさん、公佳さん、ごめんなさい」
「ふふふっ、本当に伊織は乃愛ちゃんと出逢って変わったわね。まるで別人だもの」
「そうなのか?…キミカにはこんな風じゃなかったの?」
「全然。こんなベッタリなんて見たこともされたことないもの、一度も。それだけ乃愛ちゃんを愛しているのよ」
「そうか…それなら安心したよ、彼の心が本当にキミカにないみたいで」
「ルーク、安心してくれ。俺は乃愛しか見えてないから。な、乃愛?」
「ふふっ、ルークさん、大丈夫ですよ。このとおり伊織は私が大好きなので。もちろん私も伊織が大好きですし」
…乃愛もルークの不安を気にかけてたのか…
〝伊織は私が大好きなので〞なんてまず言わないからな。
ふ、そうやってさりげなくフォローする乃愛が愛しくなる。
だから。
「あ~、俺も乃愛が大好き~」
と、また抱きついてべったりする俺。
するとルークが穏やかに答えた。
「イオリもノアもありがとう。改めて、友人としてよろしく」
「さてと……ここに公佳達が迎えに来てくれるんだよな」
「うん。飛行機も定刻で着いてるから時間は大丈夫だと思う。すぐに見つかるといいけど、もしなかなか会えなかったら電話してみればいいよね」
二人して初めての空港に戸惑いながら出口付近で待っていると、俺達の名前を呼ぶ声がした。
「乃愛ちゃん!伊織!」
乃愛と辺りを見回すと、公佳と旦那らしき男性が見えた。
「あ!公佳さーん!」
乃愛も気付き、大きく手を振りながら小走りで近づいていった。
それだけで可愛いと思っちゃう俺。
んで、公佳に会えて嬉しそうな乃愛を見るのがまた幸せなんだよな。
俺はスーツケースを引きながら乃愛の後を追う。
「乃愛ちゃん、伊織、お久しぶり!ようこそニューヨークへ!」
「公佳さん、会いたかったですー…」
会って早々涙目の乃愛。
「乃愛、公佳にすげぇ会いたがってたもんな」
乃愛の頭を撫でながら言う。
「んっ…うん……泣くつもりはなかったんだけど、公佳さんを見たら涙が出てきちゃった……えへへ…」
あーもぉ…
その泣き笑いはさぁ……
乃愛の顔を隠すようにぎゅうっと抱き締める。
「だから、そんな可愛い顔を俺以外に見せんなって」
「ん……もう大丈夫、ありがと、伊織。ふふっ」
って俺を見上げて笑う乃愛が可愛くて、ちゅっ、てキスして、また抱き締めた。
「なっ何で!?」
「可愛いすぎる乃愛が悪い」
って言いながら頭に頬擦りする。
「ふふふっ、ねっルーク、何も心配は要らないでしょう?」
「そうみたいだね。彼がいい男だから心配したけど、こんなに可愛い奥さんがいるならキミカを取られる心配はなさそうだ」
そんな会話が聞こえ、やはり公佳の旦那は俺を気にしているのだとわかったが、しかしどう言ったらよいものか…と考えていると公佳の声がした。
「乃愛ちゃん、伊織、紹介するわ。彼が私の夫のルークよ」
そう言われて、このままのカッコじゃ失礼かと渋々乃愛を解放した。
でも乃愛に触っていたいから腕を腰に回してる。
「あっそうそう、ルークは大学から8年位日本にいたから日本語でも大丈夫よ」
「はじめまして、僕はキミカの夫のルーク。君達のことはキミカから聞いてるよ。よろしく」
確か歳は公佳の4つ上っつったか。
落ち着いたインテリイケメン、という印象。
「はじめまして、俺は九十九伊織、彼女が俺の愛する妻の乃愛です」
やっぱ〝元旦那〞ってのは心配になるよな…
んじゃ、安心してもらう理由にもなるし、いつも通りに乃愛を溺愛してればわかってくれるだろ。
「はじめまして、伊織の妻の乃愛といいます。公佳さんのことはお姉ちゃんのように思ってて、仲良くさせてもらってます。えっと…最初からお恥ずかしいところをお見せしてしまってすみません」
「え、恥ずかしいって何だよ、俺が乃愛を可愛がっちゃだめなのか?」
「TPOを弁えよう?」
「可愛いすぎる乃愛のせいなのに?」
俺はまた抱き締めながら乃愛の頭に頬擦りする。
堂々とイチャイチャしていいのが幸せだな。
ふ、アワアワしながら髪の毛を手ぐしで直す乃愛も可愛くてたまんね。
「もぅ…伊織ってば、ここ空港だよ?人前なんだから…」
「それ気にする?ディラン家行った時、ビーチであんなに甘いキスし「わわわ、ちょっ、ちょっと伊織!」
「あはは!乃愛の焦るの、可愛いなぁ」
「もっ…もう……あっ、ルークさん、公佳さん、ごめんなさい」
「ふふふっ、本当に伊織は乃愛ちゃんと出逢って変わったわね。まるで別人だもの」
「そうなのか?…キミカにはこんな風じゃなかったの?」
「全然。こんなベッタリなんて見たこともされたことないもの、一度も。それだけ乃愛ちゃんを愛しているのよ」
「そうか…それなら安心したよ、彼の心が本当にキミカにないみたいで」
「ルーク、安心してくれ。俺は乃愛しか見えてないから。な、乃愛?」
「ふふっ、ルークさん、大丈夫ですよ。このとおり伊織は私が大好きなので。もちろん私も伊織が大好きですし」
…乃愛もルークの不安を気にかけてたのか…
〝伊織は私が大好きなので〞なんてまず言わないからな。
ふ、そうやってさりげなくフォローする乃愛が愛しくなる。
だから。
「あ~、俺も乃愛が大好き~」
と、また抱きついてべったりする俺。
するとルークが穏やかに答えた。
「イオリもノアもありがとう。改めて、友人としてよろしく」