見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
俺達はホテルのチェックインまで時間があるので、ひとまずルークと公佳の新居にお邪魔することにした。
ルークが運転する車の後部座席に乗せてもらい、空港を出てニューヨークの街並みを車窓見学する。
「やっぱすげぇな」
「そうだね…フロリダとも違うね」
「どこか行きたい所があれば連れていくよ?」
ルークにそう言われたが、頭の中には自由の女神と〝もう一つ〞以外、なかなか出てこない。
「んー…乃愛はある?」
「えっと…ベタだけど…自由の女神、かな。あとはよく知らないというか思い出せないというか…えへへ」
「はは、俺もそれしか出てこない」
「伊織はこっちのスポーツクラブも見て回りたいんじゃない?」
と、乃愛に言われて驚いた。
行きたい所の〝もう一つ〞がそれだったから。
「…何でわかった?」
「だって仕事熱心な伊織だもん。ふふっ」
「乃愛ってば…もー俺を知り尽くしてんの、可愛すぎ!抱く!…ほら、乃愛…俺の脚の上においで、キスで甘くとろかされるの好きだろ?」
つって手を広げる俺。
「ちょっ…車!ルークさんと公佳さんがいる前で何言ってるの!」
「キミカ、この車は移動式のホテルにならないだろうね?」
「ふふふ、さぁどうかしら。そうなったら料金頂かなきゃね」
「あぁ、金なら払うし俺達のことは気にしなくていーからな。あ、でも乃愛の可愛い声は聞かせたくないからルークは耳栓しててよ」
「なるほど、OK」
「私は聞いていてもいいのかしら?」
「もう!だからみんな何言ってるの!ルークさんも公佳さんも、ホテルにはなりませんから大丈夫ですっ!」
「ふっ…あははは!もー…可愛すぎだって」
赤い顔でマジで答えるのがあまりにも可愛くて笑っちゃったよ。
「……意地悪……」
「ごめんごめん、乃愛が可愛くてついからかった」
頭を撫でながら謝る。
「でもわかるわぁ、伊織の気持ち。乃愛ちゃん可愛いんだもの、反応が見たくて苛めたくなっちゃうかも。うふふ」
「だろ?」
「公佳さんまでー…」
「ハハハ、何だかキミカとイオリは姉弟みたいだね」
「ふふ、そうね。乃愛ちゃんは妹だから、その夫の伊織も弟になるわね」
「あーそれ違和感ねぇな。公佳が姉ちゃん、ての」
「じゃあルークさんは私達のお兄ちゃんですね」
そう乃愛が言うと、一瞬「ん?」という反応を見せたルークだが、すぐに笑いだした。
「ハハハ、僕も仲間に入れてもらえるなんて嬉しいな」
「え、当たり前じゃないですか。お姉ちゃんの旦那さんですもん。ね?伊織?」
「ははっ、そうだよな、ルークも家族の一員だよな」
「…ありがとう、ノア、イオリ。…キミカがノアを可愛がる気持ちがわかるよ」
「ふふ、でしょう?…あっ、乃愛ちゃんに惚れちゃイヤよ?」
「えっ!ルーク、乃愛はダメだぞ!?俺のだからな!?」
「……二人とも何言ってるの……」
乃愛に呆れられてるけど、ルークはイケメンの大人だからな。油断はできねぇ。
「ハハハハ!全く…本当に姉弟の様だよ。僕が愛するのはキミカだけだから、キミカもイオリも安心してくれ」
「それならいーけど」
「ルーク…ありがとう。私も愛してるのはあなただけよ、ふふふ」
そうルークに答える優しい表情の公佳は俺の知らない公佳で…
それが見れて嬉しかった。
俺達はそれぞれ最愛の相手を見つけた、って事だもんな。
正直なところ、俺だけこんなに幸せでいいのかな…って思うところがあったんだ。
だから公佳がルークと結婚したと聞いた時はホッとした。
そういう相手に巡りあえたんだな、って。
でも実際に見ていないのもあってか、まだどこかでほんの少し罪悪感みたいなものがあった。
…けど、今の公佳を見てそれもなくなった。今度こそ本当に安心した。
だから俺も心置きなく乃愛とイチャイチャしよっと。
(まぁ今までもそうだったけど)
ルークが運転する車の後部座席に乗せてもらい、空港を出てニューヨークの街並みを車窓見学する。
「やっぱすげぇな」
「そうだね…フロリダとも違うね」
「どこか行きたい所があれば連れていくよ?」
ルークにそう言われたが、頭の中には自由の女神と〝もう一つ〞以外、なかなか出てこない。
「んー…乃愛はある?」
「えっと…ベタだけど…自由の女神、かな。あとはよく知らないというか思い出せないというか…えへへ」
「はは、俺もそれしか出てこない」
「伊織はこっちのスポーツクラブも見て回りたいんじゃない?」
と、乃愛に言われて驚いた。
行きたい所の〝もう一つ〞がそれだったから。
「…何でわかった?」
「だって仕事熱心な伊織だもん。ふふっ」
「乃愛ってば…もー俺を知り尽くしてんの、可愛すぎ!抱く!…ほら、乃愛…俺の脚の上においで、キスで甘くとろかされるの好きだろ?」
つって手を広げる俺。
「ちょっ…車!ルークさんと公佳さんがいる前で何言ってるの!」
「キミカ、この車は移動式のホテルにならないだろうね?」
「ふふふ、さぁどうかしら。そうなったら料金頂かなきゃね」
「あぁ、金なら払うし俺達のことは気にしなくていーからな。あ、でも乃愛の可愛い声は聞かせたくないからルークは耳栓しててよ」
「なるほど、OK」
「私は聞いていてもいいのかしら?」
「もう!だからみんな何言ってるの!ルークさんも公佳さんも、ホテルにはなりませんから大丈夫ですっ!」
「ふっ…あははは!もー…可愛すぎだって」
赤い顔でマジで答えるのがあまりにも可愛くて笑っちゃったよ。
「……意地悪……」
「ごめんごめん、乃愛が可愛くてついからかった」
頭を撫でながら謝る。
「でもわかるわぁ、伊織の気持ち。乃愛ちゃん可愛いんだもの、反応が見たくて苛めたくなっちゃうかも。うふふ」
「だろ?」
「公佳さんまでー…」
「ハハハ、何だかキミカとイオリは姉弟みたいだね」
「ふふ、そうね。乃愛ちゃんは妹だから、その夫の伊織も弟になるわね」
「あーそれ違和感ねぇな。公佳が姉ちゃん、ての」
「じゃあルークさんは私達のお兄ちゃんですね」
そう乃愛が言うと、一瞬「ん?」という反応を見せたルークだが、すぐに笑いだした。
「ハハハ、僕も仲間に入れてもらえるなんて嬉しいな」
「え、当たり前じゃないですか。お姉ちゃんの旦那さんですもん。ね?伊織?」
「ははっ、そうだよな、ルークも家族の一員だよな」
「…ありがとう、ノア、イオリ。…キミカがノアを可愛がる気持ちがわかるよ」
「ふふ、でしょう?…あっ、乃愛ちゃんに惚れちゃイヤよ?」
「えっ!ルーク、乃愛はダメだぞ!?俺のだからな!?」
「……二人とも何言ってるの……」
乃愛に呆れられてるけど、ルークはイケメンの大人だからな。油断はできねぇ。
「ハハハハ!全く…本当に姉弟の様だよ。僕が愛するのはキミカだけだから、キミカもイオリも安心してくれ」
「それならいーけど」
「ルーク…ありがとう。私も愛してるのはあなただけよ、ふふふ」
そうルークに答える優しい表情の公佳は俺の知らない公佳で…
それが見れて嬉しかった。
俺達はそれぞれ最愛の相手を見つけた、って事だもんな。
正直なところ、俺だけこんなに幸せでいいのかな…って思うところがあったんだ。
だから公佳がルークと結婚したと聞いた時はホッとした。
そういう相手に巡りあえたんだな、って。
でも実際に見ていないのもあってか、まだどこかでほんの少し罪悪感みたいなものがあった。
…けど、今の公佳を見てそれもなくなった。今度こそ本当に安心した。
だから俺も心置きなく乃愛とイチャイチャしよっと。
(まぁ今までもそうだったけど)