爽やか系イケメンの本気。
ドキドキと、心音が加速する。顔が熱い。
なに、なんなの。なんで照れてるの。
……なんでこんなにも真紘くんの言葉一つ一つに嬉しくなるの。なんでこんなにも……ドキドキと胸がうるさいの。
真紘くんは照れた顔を誤魔化すように少し目を逸らしていて。その仕草にもまた胸が高鳴って。
……ああ、これだ。そうだ。わかった。
私の、この感情の正体が。ずっと知りたかったこの気持ちの答えが。
真紘くんといると嬉しくて、楽しくて、心臓が落ちつかないけど安心して、たまに泣きたくなって。
……好き。私はきっと、真紘くんが好き。
この感情の表し方がこれで合っているのかはわからないけど。私はどうやら真紘くんに…恋をしているんだ。
そう思うと、恋という単語がストンと心に落ちて。
「…ふふっ」
気づいたら笑みが零れている。
今の私の顔は、今までで一番表情筋が崩れた笑顔だ。
……好きだなあ。こんなにも、嬉しいんだね。