爽やか系イケメンの本気。
「なんで今日そんな素直なんだよ……まじで押し倒すぞ」
「……へへっ」
「……勘弁してくれ。まじやばいから」
顔を覆ってしまった真紘くんにまた笑みが零れてしまう。
「真紘くん」
「…なに」
「……ううん。呼びたかっただけ」
「…っ、これはお前が悪い」
「…っ、ひゃっ」
新しい感情に名前がついたことが嬉しくて油断していたみたい。
気づいたら私の目の前は天井と真紘くんの顔。ソファに押し倒されていた。
……っ、これはやばいかも。
真紘くんの瞳が熱を持ってる。獲物を見るような目。危険だ。
「ふざけんなよ。煽ってるだろ」
「…っ」
「俺がこんなにも我慢してんのに。美桜は俺に襲われるとか思わないわけ?」
「……っ、ぅ」
「…泣くのは美桜だぞ」
そう言った真紘くんは、掴んでいる私の手首に力を入れて。
私は身動きが取れない状態。
「……なんなのお前。もっと可愛いこと自覚しろよ」