爽やか系イケメンの本気。




ソファはそこまで広くない。二人くっついて寝っ転がって落ちないぐらいだ。
そんなソファの上で、真紘くんは私を強く抱き締めている。

……安心する。
真紘くんの腕の中は暖かくて。自然と笑みがこぼれる。

帰ってきてから寝たはずなのに、また眠くなってきて。


「……まじで寝んの?この状況で普通寝れる?」

「……眠い」

「……警戒心ほんとにないな」

「……う、ん」

「……おやすみ、美桜」


上から降ってくる真紘くんの声は穏やか。それが心地よくて、あっという間に眠りに落ちた。


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「ん……」


朝、だんだんと意識が戻りゆっくりと目を開く。
なにかに抱きついてる……?
ぼーっとした視界がはっきりしてきて、その正体を見ると、


「えっ……」


ま、真紘くん……!?私、真紘くんと抱き合って……っ!?
そう、驚いたけど昨日の出来事を思い出して納得する。


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