爽やか系イケメンの本気。



キッチンに立って、いつも通り二人分の朝ご飯を作る。少し多めに作ってお弁当に入れるつもりだ。
……真紘くんにも、お弁当作ってあげようかな。

今は南朋がいないから一人分しか作ってないけど、いつもは二人分だから真紘くんのお弁当を作っても対して変わらない。
お弁当詰めて、後で渡そう。


「できたよ。座って」

「うわ……っ、まじか……」

「…どうしたの?もしかして苦手なものあったりした?」

「ううん違う。美桜の手料理とか嬉しすぎてやばい」

「……そう?」


本当に嬉しそうにしていつもの南朋の席に座る真紘くん。
……私も嬉しい。こんなにも好きな人に喜んでもらえるなんて。


「いただきます。……美味っ!この卵焼きめっちゃ美味い!」

「本当?よかった」

「……新婚みたいだな」

「…っ、ゴホッ」


目の前にいる真紘くんが、急にそんなことを言うから思わずむせてしまう。
し、新婚……っ!?なんてこと言うの……っ。
朝から、心臓に悪すぎるよこの人……。


< 148 / 225 >

この作品をシェア

pagetop