爽やか系イケメンの本気。
「…え、メイクしてる?どっか出かけんの?」
「えっと……うん。真紘くんと……」
「は…?……え、ごめん。困惑してる俺」
「……に、似合ってないかな…」
「それはない。有り得ないほど可愛いから安心しろ」
あんまりいい反応が返ってこなくて、似合ってないか不安になってしまう。
でもそんなことはなくて、似合ってないか聞くと即答されたから安心。
「でも、まて。それで外出る気……?」
「え?うん」
「……美桜可愛すぎるから心配なんだけど」
「…メイクってすごいよね」
「いや、元からな?」
はぁ、と頭を抱えて壁によりかかっている南朋。
「ぜっっったいに、一人になるなよ。真紘から離れたらダメだ」
「う、うん」
「それと、帰り遅くなりすぎないこと。真紘に連れて帰られないように」
「え…?…うん」
連れて帰る……?
よくわからないけど、きっとこれが出かけていい条件だから守らなきゃ。