爽やか系イケメンの本気。
すると真紘くんは、私の手を握ってきた。
「俺が家まで送ってあげるから」
「え……っ!」
朝は駅集合だったし、帰りも駅で解散なのかと思っていた。
当たり前だろ、という感じの顔をする真紘くんに嬉しくなる。
「……可愛すぎか」
そんな私を見てまた可愛いと言ってくれる真紘くんに、期待の気持ちが膨らんだ。
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とは言っても、時間は早いもので。
電車を降りて、もう家の目の前。
帰り道に今日の色んな話をしていたら余計時間が早く感じてしまう。
それでも私は満足だった。
「送ってくれてありがとう」
「こちらこそありがとう。楽しかったよ」
にっこりと笑ってそう言ってくれる真紘くんに、私も笑顔で返す。
「じゃ、また月曜日な」
「うん……またね」
そう言って帰っていく真紘くんの姿を見届けて、夢のような一日が終わった。