爽やか系イケメンの本気。



「あと少しだけ、触れさせて」


真紘くんは私の身体を離すと、もう一度唇を塞いできて。
わ、私、さっきでもう限界なのに……っ。
それでも拒めない私は、大人しく真紘くんに身を預けた。


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「…こんな時間になっちゃったな」


誰のせいだと思ってるの……っ。
真紘くんが満足するまでされるがままだった私は、やっと解放されてぐったり。
もう17時近くでいつもより帰るのが遅くなってしまった。
教室に戻った私たちは鞄を持ち、学校を出る。

前よりもぎこちなさが減り、自然と手を繋ぐ。


「……あ、そういえば、桜は……」


帰り道を歩いている時、ふと思った。
桜には悪いことをしてしまった。泣いて逃げるなんて、罪悪感でしかない。
あれからどうしたんだろう……明日謝らなくちゃ。


「桜は多分帰った」

「え?そうなの?」

「部活ないらしい。美桜のこと追おうとしてたけど、俺が行くって言って止めた」

「……そうなんだ」

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