爽やか系イケメンの本気。
そう言うと、ふーんと真紘くんの方を見た。
「で、なに?二人は付き合ってんの?」
「…っ、え」
南朋が私に向き直って言った言葉に動揺してしまう。
え?え?気づいてたの……っ?!
「そうです」
真紘くんが、南朋の質問に即答する。
「まあなんとなくわかってたよ。噂では朝一緒だったらしいし」
「う、うん…」
「真紘」
「はい」
「……美桜のこと、傷つけたら許さないから」
南朋は、真紘くんに真剣な顔をして向き合ってそう言った。
許さないって……さっき桜も同じようなこと言ってたような。
「当たり前です」
「…あと、美桜のこと笑顔にしてくれてありがとう」
「……っ!」
真紘くんの返事に、ふわっと笑った南朋は嬉しそうな顔で感謝していて。
なんだかそれに、グッときてしまった。
「…俺が、美桜の笑顔を守ります」
「ああ。美桜をよろしく」
「南朋……」
「じゃあな美桜」