爽やか系イケメンの本気。
「じゃ、帰りいい子に待ってろよ美桜」
「…っ、え」
「あー!!美桜ちゃん口説くな!!」
柚希くんの俺様口調にびっくりして返事ができない。
い、いい子に待ってろ……?何言ってんの、私子供じゃないんだし……っ。
ていうかなぜ帰る流れになってる。私は何も言ってない…!
ニヤリと笑って私に背を向け席に向かう柚希くんを呆然と見つめる。
桜はそんな柚希くんを見てブツブツと文句を言ってて。
……どういう、関係なのこの二人…。
と最後まで私だけ会話に置いてけぼりだった。
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「もー最悪!本当に本当に、今日は美桜ちゃんと帰りたい!!」
気づけばお昼休み。いつもは教室で食べるけど、今日は裏庭のベンチで桜と二人で座って食べることにした。
桜といるのも、慣れてきてしまって本当に前までは一人でいたのだろうかと疑問に思うほど。
「…部活頑張って」
「…!!うん!頑張る!!」