爽やか系イケメンの本気。



私がそう言うとハッとしたように顔を上げてニコニコ笑う桜。
……桜ってなんかちょろい、のか?


「それにしても、なんで美桜ちゃんってあいつと仲良くなったの?」

「……わかんない」


あいつって、きっと柚希くんのこと。
桜は私が風邪ひいた時のこと、詳しく知らないから多分疑問なんだと思う。
でも、私もここまで話しかけられると思ってなかったから正直わからないこともあって、曖昧な答えになってしまう。


「そりゃもう、美桜を守りたいからだよ」

「…え?……わ、」


急に後ろから聞きなれた声がして困惑すると同時に、頭に置かれた優しい手の温もり。
驚いて後ろを振り向くと思っていたよりも至近距離にいる柚希くん。

な、な、な……っ、なんでここにいるの……!?
すると柚希くんはにっこりと笑って、


「こんな可愛い子、ほっとけないでしょ?」


ね?なんて言いながら私の方を見るから、恥ずかしくて顔が熱くなってしまう。


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