爽やか系イケメンの本気。

「可愛いよ美桜は。しかもそれ全部狙ってやってる訳じゃなくて無自覚ってところがずるいよね」

「……っ」

「普段クールなあの"宇原さん"がこんなにもピュアな女の子で、こんな顔するなんて知ってんの俺だけだから」


……っ、どういう意味なの、何言ってるの。
分からないのに、ドキドキしておかしくなりそう。


「ま、真紘くん……っ」

「…もう1回」

「え…？」

「もう1回呼んで」


そう言った真紘くんは私の目をとらえて離さない。
私は、そんな真紘くんに逆らうことができない。


「真紘くん…」

「うん、美桜」

「え、えっと……っ」


この体勢、そろそろ恥ずかしくて限界、かもしれない。
ずっと真紘くんの腕は私の腰に回ったまま引き寄せている。


「…このままだと、俺の身も持ちそうにねえから」

「…？真紘くん……？」

「……可愛すぎか」


そう呟きながら、私の身体を離してくれる真紘くん。
……っ、ドキドキしすぎておかしくなっちゃうかと思った。