【一気読み改訂版】黒煙のレクイエム
第39話
その一方で、アタシに去られたあいつらの家では深刻な問題が発生した。
義父が病死したことと数人のきょうだいがケーサツざたになったその上に、残ったあいつらもよくないことがつづいた。
たかよしもショッケンの製造工場をなまけるようになった。
それが原因で、まさよしのお嫁さんは専業主婦を断念してパートさんになった。
義母も、母恵夢の製造工場の待遇面に不満があることを理由にやめた。
2020年6月26日に、あいつは待遇面に不満があることを理由にショッケンをやめた。
家が大パニックにおちいった中であいつの姉《おねえ》が再び出戻ったので、さらにややこしい問題が発生した。
義母は、あいつがショッケンをやめたので生活が苦しいと言うて姉《おねえ》に助けを求めた。
しかし、姉《おねえ》は義母の要求を拒否した。
「あのねおかーさん!!アタシは相当怒っているのよ!!5人の弟たちの育てかたが悪いから深刻な問題が発生したのよ!!それが分かっているのに、なんで放置したのよ!?アタシは、そんなボロい弟たちのめんどうは見るのはイヤだからね!!」
「分かっているわよ…だけどおかーさんは困っているのよ…」
「そう言うおかーさんこそ、母恵夢《ポエム》の工場に文句言うてやめたのでしょ!!おとーさんがろくでなしだから家族全員がろくでなしになったのよ!!」
「分かっているわよ…だから…アタシひとりの力では対処できなんのよ!!」
「もういいわよ!!話し変わるけど、アタシも、クラレの工場をクビになる恐れが出たのよ!!明日かあさってに解雇予告を受け取るかもしれのよ!!アタシも次の仕事を探すことで頭がいっぱいになっているから気持ちにゆとりがないのよ!!あんたら、甘ったれるのもいいかげんにしてよ!!」
あいつの姉《おねえ》は大きくため息をついた後、ポーチの中から取り出したタバコの箱からタバコを一本取り出して口にくわえた。
姉《おねえ》は、電子ライターでタバコにチャッカしたあと、タバコをくゆらせた。
さて、その頃であった。
松山へ家出したアタシは、朝から晩まで3つのバイトを掛け持ちしておカネをかせいでいた。
朝はNTT病院のリネン、昼はポポロ(パチンコ屋さん)の店内清掃、夜はファミマの3ヶ所で4時間ずつ働いておカネをかせいでいた。
やさぐれ女で生きて行くことを選んだアタシは、あいつらがどんな形でアタシにあやまろうとも絶対にこらえへんと怒り狂っていた。
その日の夜のことであった。
アタシがバイトしているファミマに、嫂《おねえ》(まさよしの嫁は嫂と表記する)がやって来た。
嫂《おねえ》はアタシに対して家に帰ってきてほしいと頼んだが、アタシはダンコ拒否した。
アタシは、ゴミ箱の整理をしながら嫂《おねえ》に言うた。
「あんたね!!アタシにきつい暴力をふるっておいて、都合が悪くなったら助けてくれと言うなんてムシがよすぎるわよ!!アタシは、あんたらのことを一生うらみ通すと訣意《けつい》したから覚悟しなさいよ!!」
「こずえさん…どうしてもダメですか…」
「アタシは、あんたらがどんなにあやまっても許さないわよ!!帰ってよ!!」
「このままでは帰ることができません…アタシは…義母さまにたのまれてここへ来たのです…」
「イヤ!!拒否するわよ!!アタシはあいつの家には絶対に帰らないわよ!!」
「こずえさん…困ります…」
「店に居座るのであれば考えがあるわよ!!」
「居座る気はありません…だけど…このままでは帰ることができないのです。」
「ますますはぐいたらしいわね!!どうすれば帰るのか言いなさいよ!!」
「家に帰るのがイヤだったら…せめて送金だけでもお願いできますか?」
「イヤ!!ダンゴ拒否するわよ!!何でアタシがよーがまんできん家におカネを送らないといかんのよ!?」
「どうしてって…生活が苦しいのです…アタシのパートのお給料だけでは生活をして行くことができないのです。」
「アタシは拒否すると言うたら拒否するわよ!!」
「それじゃあ、アタシたちにホームレスになれと言うことですか?」
「ええその通りよ!!アタシも、あんたたちにホームレスを強いられたけん思い切りブチ切れているのよ!!今度と言う今度はあんたたちを許さないわよ!!これ以上店に居座るのだったら、アタシの知人の組長を呼ぶわよ!!」
アタシは、嫂《おねえ》に対して思い切り怒鳴り付けたあとバイトを再開した。
アタシとあいつらの間にできた溝はさらに深くなった。
義父が病死したことと数人のきょうだいがケーサツざたになったその上に、残ったあいつらもよくないことがつづいた。
たかよしもショッケンの製造工場をなまけるようになった。
それが原因で、まさよしのお嫁さんは専業主婦を断念してパートさんになった。
義母も、母恵夢の製造工場の待遇面に不満があることを理由にやめた。
2020年6月26日に、あいつは待遇面に不満があることを理由にショッケンをやめた。
家が大パニックにおちいった中であいつの姉《おねえ》が再び出戻ったので、さらにややこしい問題が発生した。
義母は、あいつがショッケンをやめたので生活が苦しいと言うて姉《おねえ》に助けを求めた。
しかし、姉《おねえ》は義母の要求を拒否した。
「あのねおかーさん!!アタシは相当怒っているのよ!!5人の弟たちの育てかたが悪いから深刻な問題が発生したのよ!!それが分かっているのに、なんで放置したのよ!?アタシは、そんなボロい弟たちのめんどうは見るのはイヤだからね!!」
「分かっているわよ…だけどおかーさんは困っているのよ…」
「そう言うおかーさんこそ、母恵夢《ポエム》の工場に文句言うてやめたのでしょ!!おとーさんがろくでなしだから家族全員がろくでなしになったのよ!!」
「分かっているわよ…だから…アタシひとりの力では対処できなんのよ!!」
「もういいわよ!!話し変わるけど、アタシも、クラレの工場をクビになる恐れが出たのよ!!明日かあさってに解雇予告を受け取るかもしれのよ!!アタシも次の仕事を探すことで頭がいっぱいになっているから気持ちにゆとりがないのよ!!あんたら、甘ったれるのもいいかげんにしてよ!!」
あいつの姉《おねえ》は大きくため息をついた後、ポーチの中から取り出したタバコの箱からタバコを一本取り出して口にくわえた。
姉《おねえ》は、電子ライターでタバコにチャッカしたあと、タバコをくゆらせた。
さて、その頃であった。
松山へ家出したアタシは、朝から晩まで3つのバイトを掛け持ちしておカネをかせいでいた。
朝はNTT病院のリネン、昼はポポロ(パチンコ屋さん)の店内清掃、夜はファミマの3ヶ所で4時間ずつ働いておカネをかせいでいた。
やさぐれ女で生きて行くことを選んだアタシは、あいつらがどんな形でアタシにあやまろうとも絶対にこらえへんと怒り狂っていた。
その日の夜のことであった。
アタシがバイトしているファミマに、嫂《おねえ》(まさよしの嫁は嫂と表記する)がやって来た。
嫂《おねえ》はアタシに対して家に帰ってきてほしいと頼んだが、アタシはダンコ拒否した。
アタシは、ゴミ箱の整理をしながら嫂《おねえ》に言うた。
「あんたね!!アタシにきつい暴力をふるっておいて、都合が悪くなったら助けてくれと言うなんてムシがよすぎるわよ!!アタシは、あんたらのことを一生うらみ通すと訣意《けつい》したから覚悟しなさいよ!!」
「こずえさん…どうしてもダメですか…」
「アタシは、あんたらがどんなにあやまっても許さないわよ!!帰ってよ!!」
「このままでは帰ることができません…アタシは…義母さまにたのまれてここへ来たのです…」
「イヤ!!拒否するわよ!!アタシはあいつの家には絶対に帰らないわよ!!」
「こずえさん…困ります…」
「店に居座るのであれば考えがあるわよ!!」
「居座る気はありません…だけど…このままでは帰ることができないのです。」
「ますますはぐいたらしいわね!!どうすれば帰るのか言いなさいよ!!」
「家に帰るのがイヤだったら…せめて送金だけでもお願いできますか?」
「イヤ!!ダンゴ拒否するわよ!!何でアタシがよーがまんできん家におカネを送らないといかんのよ!?」
「どうしてって…生活が苦しいのです…アタシのパートのお給料だけでは生活をして行くことができないのです。」
「アタシは拒否すると言うたら拒否するわよ!!」
「それじゃあ、アタシたちにホームレスになれと言うことですか?」
「ええその通りよ!!アタシも、あんたたちにホームレスを強いられたけん思い切りブチ切れているのよ!!今度と言う今度はあんたたちを許さないわよ!!これ以上店に居座るのだったら、アタシの知人の組長を呼ぶわよ!!」
アタシは、嫂《おねえ》に対して思い切り怒鳴り付けたあとバイトを再開した。
アタシとあいつらの間にできた溝はさらに深くなった。