【一気読み改訂版】黒煙のレクイエム
第82話
その日の夜のことであった。
思い切り怒り狂っているアタシは、仙台《もりのみやこ》に帰った後につばきちゃんと会った。
ところ変わって、仙台三越(デパート)の裏手の通りにある居酒屋にて…
テーブルの上には、えだまめ・ささかまぼこ・マカロニサラダ・エビチリが並んでいた。
店のユーセンから宇都宮さだしさんの歌で『運命の悪戯《いたずら》』が流れていた。
アタシは冷酒をごくごくとのんだ後、つばきちゃんに言うた。
「ったく…吉浜《あのクソジジイ》はものすごくはぐいたらしいわよ!!…勤務態度が悪い従業員のクビを斬《き》れない理由が従業員の父親との友情があるからだって…ああ!!思い出しただけでもイラつくわね!!」
つばきちゃんは、大きくため息をついてからアタシに言うた。
「こずえちゃんの言う通りよ…吉浜はドアホは、男の友情が最優先だから周りが見えないのよ…くだらないなれ合いをするのもいい感じしてよねと言いたいわよ…」
「本当ね…」
大きくため息をついたアタシは、テーブルの上に置かれているメビウスのメンソールの箱を取ったあと、たばこを一本取り出した。
その後、口にくわえたたばこを電子ライターで火をつけた。
つばきちゃんは、アタシにこう言うた。
「吉浜《あのクソジジイ》が言うた皆勤賞なんて、聞こえはいいけどクソたわけているわよ…こずえちゃんは、吉浜《あのクソジジイ》がきよひこに与える皆勤賞は本当の皆勤賞だと思う?」
たばこをくゆらせていたアタシは、たばこを灰皿においてからつばきちゃんに言うた。
「それはちがうと思うわよ…吉浜《あのクソジジイ》は、あいつとちづるがイチャイチャしていることに腹を立てていただけよ…」
「そうよね。」
つばきちゃんはアタシにこう言うた後、えだまめをつまんで口にほおばった。
次の日の朝のことであった。
あいつが勤務しているJFの支所に、嫂《おねえ》がやって来た。
嫂《おねえ》は、あいつの勤務態度が悪いので休職すると吉浜さんに申し出た。
嫂《おねえ》からの申し出を聞いた吉浜さんは、すっとんきょうな声で言うた。
「休職…きよひこさんを休職させるって…」
「吉浜さん…きよひこさんは気持ちが仕事に向いていないのです…長期間休職するとは言うていません。少しだけでいいのです…あの…2週間…いえ、10日だけでもかまいませんので…あの…本当に体を休ませないといけないんです…体力的にも限界が来ているんですよ!!」
「ああ、義姉《おねえ》さまのお気持ちはよく分かりますが…」
「よく分かりますがって…どう言うことでしょうか!!きよひこさんの休職願いを受け付けることはできないと言うのね!!」
「言うてません…」
「だったら受け付けてください!!」
「分かってますよ…ですが…きよひこさんが休職したら…困るのです。」
「休職されたら困る!?」
「うちの支所は人手不足で困っているのです…」
「人手が足りないと言うのであれば、本部の人間をここへ呼びなさいよ!!即戦力になる人なんて山のようにいるのでしょ!!」
「いるのはいるのですけど…本部の了承を取りつけないといけないのです…それに…きよひこさんには、皆勤賞を受け取ってほしいのです…受け取ってくれない困るのですよ。」
「きよひこさんは皆勤賞をジタイしました!!」
「こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、困りますよ…か、か、か、か、かい…かいき…ああ…言葉が…出ない…」
「あんたはきよひこさんに皆勤賞を受け取らないと気がすまないと言いたいのでしょ…きよひこさんはこずえさんに暴力をふるって離婚したのよ…DV魔の男に皆勤賞を与えるなんてズレてるわよ!!」
嫂《おねえ》と吉浜さんが言い合いをしていた時であった。
岩手県本部の幹部職員3人が話があるから支所長室に入れますと職員が言うた。
「支所長!!盛岡から本部の幹部職員3人がやって来ました!!」
「あとにしてくれ〜」
この時、盛岡からやって来た本部の幹部職員3人が支所長室に入った。
「そうは行きませんよ支所長!!今日は支所長にどぎついヤイト(お灸)をすえるために来ました!!」
「支所の職員さんたちの勤務態度が極力悪化をしているみたいなので、今日はどぎついヤイトを受けていただきます!!」
吉浜さんは、幹部職員3人に対してチッと舌打ちした後『何や!?ワシのどこが悪いと言いたいのだ!?』と逆ギレを起こした後、支所長室から逃げ出した。
「支所長!!」
「あんたは支所長のくせに職場放棄をする気か!?」
「総本部に報告しますよ!!」
吉浜さんは、職場放棄をしたあと外へ逃げ出した。
時は、深夜11時頃であった。
ところ変わって、JR大船渡駅の近くにある小さな居酒屋にて…
吉浜さんは、デイスイ状態におちいった。
カウンターにいるおかみさんは、ぐでんぐでんに酔いつぶれている吉浜さんに怒った口調で言うた。
「あんたーね!!浴びるほど酒をのんでつまらないことばかりをグダグダグダグダグダグダ言わないでくれるかしら…何なのよあんたーは一体!!なさけないわねもう…ちょいとあんたー!!」
「聞いているよ…オレだって一生懸命になって、日本の漁業のためにがんばってきたのだよ…それなのに何なんや一体…本部の人間はよってたかっておれのことを言いたい放題言いやがって!!ケッ…バーロー…本部の幹部職員がなんぼのもんじゃい…(グテー…)」
吉浜さんは、いじけた声で言うた後ごくごくと冷酒を一気のみした。
そして、となりの男性客のお酒に手をつけてしまった。
それが原因でトラブルになった。
「オイ!!人の酒に手を出すなよ!!」
「何だよぉ…のませてくれよ…」
「のみたいのだったらおかわりくださいと頼めよ!!」
「何やと…オラオドレ!!もういっぺん言ってみろ!!」
「やるのか!?」
「上等や!!かかって来いや!!」
「ああ、やってやら!!」
吉浜さんと男性客はドカバキの大ゲンカを起こした。
それから10分後であった。
パトカーのけたたましいサイレンにおどろいた吉浜さんは、店から逃げ出した。
この時、吉浜さんはノミ代を払わずに逃げたのでムセンインショクの罪でケーサツに追われるハメになった。
思い切り怒り狂っているアタシは、仙台《もりのみやこ》に帰った後につばきちゃんと会った。
ところ変わって、仙台三越(デパート)の裏手の通りにある居酒屋にて…
テーブルの上には、えだまめ・ささかまぼこ・マカロニサラダ・エビチリが並んでいた。
店のユーセンから宇都宮さだしさんの歌で『運命の悪戯《いたずら》』が流れていた。
アタシは冷酒をごくごくとのんだ後、つばきちゃんに言うた。
「ったく…吉浜《あのクソジジイ》はものすごくはぐいたらしいわよ!!…勤務態度が悪い従業員のクビを斬《き》れない理由が従業員の父親との友情があるからだって…ああ!!思い出しただけでもイラつくわね!!」
つばきちゃんは、大きくため息をついてからアタシに言うた。
「こずえちゃんの言う通りよ…吉浜はドアホは、男の友情が最優先だから周りが見えないのよ…くだらないなれ合いをするのもいい感じしてよねと言いたいわよ…」
「本当ね…」
大きくため息をついたアタシは、テーブルの上に置かれているメビウスのメンソールの箱を取ったあと、たばこを一本取り出した。
その後、口にくわえたたばこを電子ライターで火をつけた。
つばきちゃんは、アタシにこう言うた。
「吉浜《あのクソジジイ》が言うた皆勤賞なんて、聞こえはいいけどクソたわけているわよ…こずえちゃんは、吉浜《あのクソジジイ》がきよひこに与える皆勤賞は本当の皆勤賞だと思う?」
たばこをくゆらせていたアタシは、たばこを灰皿においてからつばきちゃんに言うた。
「それはちがうと思うわよ…吉浜《あのクソジジイ》は、あいつとちづるがイチャイチャしていることに腹を立てていただけよ…」
「そうよね。」
つばきちゃんはアタシにこう言うた後、えだまめをつまんで口にほおばった。
次の日の朝のことであった。
あいつが勤務しているJFの支所に、嫂《おねえ》がやって来た。
嫂《おねえ》は、あいつの勤務態度が悪いので休職すると吉浜さんに申し出た。
嫂《おねえ》からの申し出を聞いた吉浜さんは、すっとんきょうな声で言うた。
「休職…きよひこさんを休職させるって…」
「吉浜さん…きよひこさんは気持ちが仕事に向いていないのです…長期間休職するとは言うていません。少しだけでいいのです…あの…2週間…いえ、10日だけでもかまいませんので…あの…本当に体を休ませないといけないんです…体力的にも限界が来ているんですよ!!」
「ああ、義姉《おねえ》さまのお気持ちはよく分かりますが…」
「よく分かりますがって…どう言うことでしょうか!!きよひこさんの休職願いを受け付けることはできないと言うのね!!」
「言うてません…」
「だったら受け付けてください!!」
「分かってますよ…ですが…きよひこさんが休職したら…困るのです。」
「休職されたら困る!?」
「うちの支所は人手不足で困っているのです…」
「人手が足りないと言うのであれば、本部の人間をここへ呼びなさいよ!!即戦力になる人なんて山のようにいるのでしょ!!」
「いるのはいるのですけど…本部の了承を取りつけないといけないのです…それに…きよひこさんには、皆勤賞を受け取ってほしいのです…受け取ってくれない困るのですよ。」
「きよひこさんは皆勤賞をジタイしました!!」
「こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、こ、困りますよ…か、か、か、か、かい…かいき…ああ…言葉が…出ない…」
「あんたはきよひこさんに皆勤賞を受け取らないと気がすまないと言いたいのでしょ…きよひこさんはこずえさんに暴力をふるって離婚したのよ…DV魔の男に皆勤賞を与えるなんてズレてるわよ!!」
嫂《おねえ》と吉浜さんが言い合いをしていた時であった。
岩手県本部の幹部職員3人が話があるから支所長室に入れますと職員が言うた。
「支所長!!盛岡から本部の幹部職員3人がやって来ました!!」
「あとにしてくれ〜」
この時、盛岡からやって来た本部の幹部職員3人が支所長室に入った。
「そうは行きませんよ支所長!!今日は支所長にどぎついヤイト(お灸)をすえるために来ました!!」
「支所の職員さんたちの勤務態度が極力悪化をしているみたいなので、今日はどぎついヤイトを受けていただきます!!」
吉浜さんは、幹部職員3人に対してチッと舌打ちした後『何や!?ワシのどこが悪いと言いたいのだ!?』と逆ギレを起こした後、支所長室から逃げ出した。
「支所長!!」
「あんたは支所長のくせに職場放棄をする気か!?」
「総本部に報告しますよ!!」
吉浜さんは、職場放棄をしたあと外へ逃げ出した。
時は、深夜11時頃であった。
ところ変わって、JR大船渡駅の近くにある小さな居酒屋にて…
吉浜さんは、デイスイ状態におちいった。
カウンターにいるおかみさんは、ぐでんぐでんに酔いつぶれている吉浜さんに怒った口調で言うた。
「あんたーね!!浴びるほど酒をのんでつまらないことばかりをグダグダグダグダグダグダ言わないでくれるかしら…何なのよあんたーは一体!!なさけないわねもう…ちょいとあんたー!!」
「聞いているよ…オレだって一生懸命になって、日本の漁業のためにがんばってきたのだよ…それなのに何なんや一体…本部の人間はよってたかっておれのことを言いたい放題言いやがって!!ケッ…バーロー…本部の幹部職員がなんぼのもんじゃい…(グテー…)」
吉浜さんは、いじけた声で言うた後ごくごくと冷酒を一気のみした。
そして、となりの男性客のお酒に手をつけてしまった。
それが原因でトラブルになった。
「オイ!!人の酒に手を出すなよ!!」
「何だよぉ…のませてくれよ…」
「のみたいのだったらおかわりくださいと頼めよ!!」
「何やと…オラオドレ!!もういっぺん言ってみろ!!」
「やるのか!?」
「上等や!!かかって来いや!!」
「ああ、やってやら!!」
吉浜さんと男性客はドカバキの大ゲンカを起こした。
それから10分後であった。
パトカーのけたたましいサイレンにおどろいた吉浜さんは、店から逃げ出した。
この時、吉浜さんはノミ代を払わずに逃げたのでムセンインショクの罪でケーサツに追われるハメになった。