クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ
学校が始まったら、マンションの方が近くて便利なので、そこから通ったりと実家と行き来する日が続いてる。
明日は休みだけど、蒼永は朝から部活だし私も文化祭の相談で土曜だけど、生徒会に行かなきゃいけないんだよね。
「えーーん、藍良く〜ん!また来るからね〜!!」
「あ、蒼永、咲玖ちゃん。台風が来てるそうだから気をつけてね」
「わかった」
「はーい!」
そっか、そういえば天気予報で言ってたな。
もしかしたら明日登校禁止になるかも。
そしたら藍良くんに会える!?
「いや、そうなったら外出禁止だから」
「そっか…」
「念のために買い物しておいた方がいいかもね」
「そだね」
というわけで、スーパーで買い物してから帰ることに。
ご飯のおかずだけじゃなくて、お菓子類も買っちゃおう。
「アイスも食べたい!」
「いいよ」
「やったー!たまにはこういう日もありだよね!」
カートのカゴには、お菓子やアイスが沢山。
ちょっとしたパーティー気分かも!
「明日外出禁止になったら、久しぶりに二人きりだね」
「え。」
「そうでしょ?」
蒼永は悪戯に微笑む。
「……あ、そっか、そうだね」
そういえば、そうなるんだ――。
なんだかんだで最近、お家で二人きりになるってなかなかなかったかも……。