クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ
* * *
翌日。
昨日のことを考えながら、ぼーっとしながら登校した。
ちなみに蒼永は朝練なので先に行きました。
「おはよう咲玖ちゃん!」
「翠夏ちゃんおはよう!」
「なんか顔赤くない?」
「えっ!?気のせいじゃないかな!?」
昨日蒼永と…いやいや、なんでもないですっ!!
思い出すとまた恥ずかしくなるっ!!
「ねぇねぇ咲玖ちゃんってさ〜、S組の九竜くんと付き合ってるんだよね?」
「っっ!?」
消しかけた煩悩がまた甦る…!
「なっなんで知ってるの!?」
「え、有名だよ。去年の体育祭であんなに目立ってたじゃない」
そういえばそうだった…!!(※前作参照)
「九竜くんってすごいよね。空手部と剣道部だっけ?
どっちも強くて特待生で、おまけに学年一の超絶イケメン!そんな人が彼氏って羨ましいなぁ」
「そ、そう…?」
「ねぇ、九竜くんのこと紹介してよ!」
――えっ!?
「えと…、なんで?」
「S組の人って普段関わることないんだもん。
どんな感じなのか前から気になってたってゆうか…ちょーっと話してみたいなぁって。
ダメ?」
きょるんとかわいい上目遣いでおねだりされて…
「い、いいよ…?」
「やった!ありがと〜!」
ついOKしちゃったけど…、大丈夫だよね?
気になるって、そういう意味ではないよね??