クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ



……なんか急に騒がしくなったな?

すると部長が待ってましたとばかりに、最後の一押しをして締め括った。


「我が男子剣道部は女子マネージャーも大募集中です!!剣道未経験者もお待ちしてます!!」

「キャーーーー!!」


何故か今日一の盛り上がりを見せて終わった。
部長は上機嫌で俺によくやったと言ったが、この後すぐに空手部の出番があるので急いで移動した。

空手の道着に着替えながら、空手部長が言う。


「九竜!うちでも頼むぞ!」
「はあ…」


特に何もしてないんだけどな…。
普通に剣道しただけだし。

ちなみに空手部の方では部長が型を見せ、俺はまた先輩と組み手をする。
試合では防具を付けるけど、今回は見栄え重視かつ軽くなので防具は無し。

だから新入生からすれば、さっき剣道部で出て来た奴がまた出て来るという奇妙なことになるわけだ。


「えっ!?剣道部のイケメン!?」
「なんで!?」


…ほら、変に騒ついてる。


「あの人空手もめっちゃすごくない?」
「えーーーもうマジでヤバいんだけど!!」
「マネやろっかなぁ!?どっちに入ればいいの!?」


空手部も女子マネ募集と大々的に打ち出し、部活紹介は終わった。
ものすごく疲れた…。


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