クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ
「うん?」
「あの、連絡先交換しない…?」
「えっ?」
「連絡一括でできたほうが楽でしょ…グループ作ってもらった方がいいかなと思って」
「…!わかった、そうするね!」
私たちはLIMEを交換した。
新しく追加された緋色くんとのトークルームに、ポンとスタンプを送る。
「ありがとう!」
「このスタンプ…」
「知ってる?」
「うん、妹がよく使ってる」
「そうなの?これ使ってる人他にもいるんだ〜!」
私のお気に入りのキャラクター、ウーパールーパーのうぱおくん。
桃ちゃんには絶妙にアホな顔って言われたし、翠夏ちゃんにも変わった趣味だねって言われたんだけど。
このちょっとおマヌケな顔がかわいくて癒されるのに。
絶対次にくるゆるキャラだと思って推してるのに、意外と無名だからうぱお仲間がいて嬉しいな。
「これかわいいよね〜」
「妹はオモシロスタンプとして使ってるけど。ほぼ俺にしか使わないらしい」
「そうなの!?」
おかしいな…。純粋にかわいいと思ってるの私だけなんだろうか……。
「白凪って、時々面白いよね」
「そうかな?」
「うん。じゃあ、グループよろしく」
「うん、またね〜!」
緋色くんに手を振って普通科の校舎に戻る。
本音を言うと、蒼永に会いたかった〜!!
蒼永に会えるかもって思ったから、先生の手伝い引き受けたのに!
まあ、仕方ないよね…。