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（この人いい人すぎるよ、一……。こんなの、嫉妬してる私が馬鹿みたい……）

静音がそう思いながらまだ蓋を開けていないミルクティーを見つめていると、「芽衣〜！！」と校舎の方から大声が聞こえてくる。彼女と同じくヨウキャと呼ばれるグループに属しているのだろう派手な女子生徒が数人、窓から顔を出して笑顔で手を振っている。

「いつまでそこでサボってんのよ、実行委員さ〜ん！！」

「うちのクラスの出し物のチェックしてよ〜！！」

「わかった、今行く〜！！」

芽衣は笑顔で友達に手を振り返して言った後、静音に「またね」と言い、校舎の中へと戻っていく。その後ろ姿をしばらく見た後、静音は準備を再開するために自身も校舎の中へ戻った。



午後六時近くまで文化祭準備をした後、静音たち写真部部員は様子を見に来た顧問の先生に帰るよう言われ、続きは明日することになった。

「また明日、よろしくね〜！」

「お疲れ様でした！」