愛が芽生える刻 ~リラの花のおまじない~
(ハンナさんに言われるままにやって来たけど、ここに一体何があるんだ?)
時刻は夜の9時。
みんながその日の仕事を終えて、
城内はしんと静まりかえっている。
エルマーは王城内のとあるホールに来ていた。
このホールの右側の通路を進めば、議事堂へと行くことが出来る。
”9時ぐらいに行ってみて”と言われて来たが、
誰もいないし、どういうことだったんだ?と
エルマーが疑問に思っていると、
誰かがこちらに向かってくる足音が聞こえてくる。
エルマーがそっと物陰に身を潜めて様子を伺うと、
その足音の正体はソフィアだった。
(え、ソフィア?こんな時間に何をしているの?)
ソフィアは水の入ったバケツを抱えて、
エルマーに気づくことなくその前を通り過ぎていく。
彼女はホールを突っ切ると議事堂の方へと向かって行った。
(まさか・・・)
エルマーの予感は的中した。
ソフィアはヨーゼフの彫像を拭いていたのだ。
自分の祖父を大切に思ってくれていることにエルマーはついつい嬉しくなる。
時刻は夜の9時。
みんながその日の仕事を終えて、
城内はしんと静まりかえっている。
エルマーは王城内のとあるホールに来ていた。
このホールの右側の通路を進めば、議事堂へと行くことが出来る。
”9時ぐらいに行ってみて”と言われて来たが、
誰もいないし、どういうことだったんだ?と
エルマーが疑問に思っていると、
誰かがこちらに向かってくる足音が聞こえてくる。
エルマーがそっと物陰に身を潜めて様子を伺うと、
その足音の正体はソフィアだった。
(え、ソフィア?こんな時間に何をしているの?)
ソフィアは水の入ったバケツを抱えて、
エルマーに気づくことなくその前を通り過ぎていく。
彼女はホールを突っ切ると議事堂の方へと向かって行った。
(まさか・・・)
エルマーの予感は的中した。
ソフィアはヨーゼフの彫像を拭いていたのだ。
自分の祖父を大切に思ってくれていることにエルマーはついつい嬉しくなる。