愛が芽生える刻 ~リラの花のおまじない~
「モテる男は大変なんだよ、ソフィア。」
「何それ。自分で言うって終わってるわ。」
エルマーの自惚れ発言に眉をひそめたソフィアから、
エルマーはシーツを取り上げる。
「あ、返してよ。それ洗濯室に持って行かなきゃいけないの。」
「手伝ってあげる。一緒に行こう。」
「そういえば、この前国王陛下に直談判に行ったんだって?陛下が君たちの圧に引いてたよ。」
「だって王妃様の侍女は他の誰にもやらせたくなかったんだもの。でも陛下は了承してくれたわ。エルマーが教えてくれたおかげよ、ありがとう!」
「どういたしまして。」
ジゼルが失踪した時にソフィアがどれほどショックを受けていたかを知っていたエルマーは、
婚約の正式発表前ではあったが、
ソフィアにジゼルが王妃として戻ってくることを教えてあげていたのだ。
洗濯室までシーツを運んであげたエルマーはそこでソフィアと別れる。
彼女とは小さい頃からの付き合いのためか、
一緒にいて本当に居心地がいい。
何も気を遣わなくて良いし、
ありのままの自分でいられる。
沈黙が続いても全くそれが苦にならない、
そんな空気感が2人の間にはあった。
(結婚するなら、やっぱりソフィアなのかなぁ。)
エルマーがソフィアに対してそんなことを思ったのは初めてだった。
「何それ。自分で言うって終わってるわ。」
エルマーの自惚れ発言に眉をひそめたソフィアから、
エルマーはシーツを取り上げる。
「あ、返してよ。それ洗濯室に持って行かなきゃいけないの。」
「手伝ってあげる。一緒に行こう。」
「そういえば、この前国王陛下に直談判に行ったんだって?陛下が君たちの圧に引いてたよ。」
「だって王妃様の侍女は他の誰にもやらせたくなかったんだもの。でも陛下は了承してくれたわ。エルマーが教えてくれたおかげよ、ありがとう!」
「どういたしまして。」
ジゼルが失踪した時にソフィアがどれほどショックを受けていたかを知っていたエルマーは、
婚約の正式発表前ではあったが、
ソフィアにジゼルが王妃として戻ってくることを教えてあげていたのだ。
洗濯室までシーツを運んであげたエルマーはそこでソフィアと別れる。
彼女とは小さい頃からの付き合いのためか、
一緒にいて本当に居心地がいい。
何も気を遣わなくて良いし、
ありのままの自分でいられる。
沈黙が続いても全くそれが苦にならない、
そんな空気感が2人の間にはあった。
(結婚するなら、やっぱりソフィアなのかなぁ。)
エルマーがソフィアに対してそんなことを思ったのは初めてだった。