愛が芽生える刻 ~リラの花のおまじない~
シュトラウス公爵夫妻は
国王夫妻の忠実な臣下であり、
良き友人であり続けた。
王家との絆は世代を経ても途切れることはなく、
王家の人間と愛称で呼びあうことを許された
唯一の家門として
今日もマグノリア王国の繁栄を支えている。
国王夫妻の忠実な臣下であり、
良き友人であり続けた。
王家との絆は世代を経ても途切れることはなく、
王家の人間と愛称で呼びあうことを許された
唯一の家門として
今日もマグノリア王国の繁栄を支えている。
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≪登場人物≫
♦国王 オーディン
ビフレスト王国の若き国王。
歴代の国王の中で最も知性に優れ、武力は人並み程度であるが優れた戦術眼で戦争に明け暮れていた王国を終戦に導いた。
争いを好まない心優しい性格で、平時は国王としての威厳がほとんど感じられないのが難点。特に、父王へのクーデターの際に中心的役割を果たしてくれた宰相ヴォルヴァには頭が上がらない。
ヴォルヴァの娘ヴァールとは幼馴染で彼女を側妃というよりも信頼できる友人として接している。
永年覇権を争った因縁のアスラウグ王国からフレイア王女を正妃に迎えたが、
国民感情に配慮しすぎるあまり、意図的に王妃を遠ざけている。
ひょんなことからフレイアの優しさ・温かさに触れ、彼女と本当の夫婦になりたいと望むが・・・
♦王妃 フレイア
ビフレスト王国と永年争ってきたアスラウグ王国から終戦条件としてオーディンの妃となった王女。
王妃と言うと聞こえはいいが、いわば人質である。
ヘリヤ女王の娘ではなく、ヘリヤ女王の夫ブラギ王配が不倫をして出来た不義の子。
女王からは政略の駒としか考えられておらず、母の死後は王宮の奥深くでひっそりと乳母に育てられた。
社会と隔絶して育ったためビフレスト王国への負の感情は持っておらず、
唯一自分に温かい眼差しを向けてくれたオーディンを慕っている。
♦側妃 ヴァール
宰相ヴォルヴァの娘でオーディンの側妃。
オーディンとは幼馴染で、将来の王妃として周囲の期待を受けて育った。
男勝りで自分の意見をはっきり言う押し出しの強い性格。
気弱な性格のオーディンを側で支え、国民からも本当の王妃になってほしいと望まれている。
幼い頃から培ってきたアスラウグ王国への憎しみから、フレイアのことは認めていない。
心優しいオーディンがフレイアに絆されないよう、自分がしっかり監視しなければと思っている。
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≪登場人物≫
♦ギュンター・フォン・ロートシルト
マグノリア王国の近衛騎士団の騎士団長を務める。
20代の若さで大佐にまで昇格しており、軍でも出世頭のエリート。
ユリウス国王とは昔馴染みで、プライベートでは友達として接している。
騎士団に入団してきたクララのことを何かと気にかけている。
♦クララ・フォン・ラーデマッハー
近衛騎士団に入団した女性騎士。軍人家系である名門ラーデマッハー伯爵家のお嬢様。
身体を動かすことと乗馬が好きなことから、騎士団に入隊する。
中将の娘ということで団内部でも浮いた存在だったが、自分に分け隔てなく接してくれる団長に惹かれている。
♦ユリウス・フォン・イーリス
マグノリア王国の若き国王。ギュンターとは昔馴染み。
なかなか素直になれないギュンターを気にかけている。
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≪登場人物≫
♦ジゼル・ド・ウルフェニー
ユーフォルビア王国の第一王女。幼い頃に母を亡くし、父や継母から愛情を受けずに育つ。辛い境遇でも決して卑屈にならず、いつか幸せになることを夢見ている。趣味は裁縫と庭いじり。母の忘れ形見である藤棚を大切に育てている。
♦ユリウス・フォン・イーリス
マグノリア王国の若き国王。叔父との王位継承戦争に勝利して国王に即位する。若くして命を狙われた経験から疑い深い性格だが、根は真面目な仕事人間。軍事大国の王であるが、戦争は好まず平和な国にしたいと思っている。
♦アラン・ポール・クレマン
ジゼルの幼馴染。ジゼルの乳母の孫にあたり、ジゼルとは兄妹のような関係。医者の道を志しており、ユーフォルビアからマグノリアに留学してきた。
♦ウィリアム・ボーセット
ジゼルの叔父(母の弟)でウィステリア王国の国王。妻も呆れるほどのシスコンで、姉の忘れ形見であるジゼルのことをいつも気にかけていた。温厚でおちゃめな性格。
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