さくらの記憶
「ふわー、それにしても凄い景色」
360度、どこを見ても緑一色、まさに大自然だ。
田んぼや畑、林、森、山…
まるで世界の真ん中に、ポツンと1人取り残されたような気がする。
(もうすぐ夕暮れだし、早くタクシー呼ばなくちゃ。って言っても、この場所をどうやって説明したらいいのー?)
地図アプリで検索すればいいか、と、肩に掛けたサコッシュに手をやり、中からスマートフォンを取り出した。
次の瞬間、さくらの顔からサーッと血の気が引く。
「う、う、嘘でしょ…。充電が、あと3%…」
東京からの道中、暇すぎてずっと動画を観ていたのが良くなかった、と後悔しても後の祭り。
「3%って、何が出来るの?えっと、まず、タクシーを呼んで…」
急いでいる時に限って、入力が上手く出来ない。
「いや、そもそもここはどこ?地図、地図は…。あーもう、電波も悪いし。早く、早くしないと充電が…あーーー!!」
そして遂に、さくらはスマートフォンと共に力尽きた。
360度、どこを見ても緑一色、まさに大自然だ。
田んぼや畑、林、森、山…
まるで世界の真ん中に、ポツンと1人取り残されたような気がする。
(もうすぐ夕暮れだし、早くタクシー呼ばなくちゃ。って言っても、この場所をどうやって説明したらいいのー?)
地図アプリで検索すればいいか、と、肩に掛けたサコッシュに手をやり、中からスマートフォンを取り出した。
次の瞬間、さくらの顔からサーッと血の気が引く。
「う、う、嘘でしょ…。充電が、あと3%…」
東京からの道中、暇すぎてずっと動画を観ていたのが良くなかった、と後悔しても後の祭り。
「3%って、何が出来るの?えっと、まず、タクシーを呼んで…」
急いでいる時に限って、入力が上手く出来ない。
「いや、そもそもここはどこ?地図、地図は…。あーもう、電波も悪いし。早く、早くしないと充電が…あーーー!!」
そして遂に、さくらはスマートフォンと共に力尽きた。