さくらの記憶
オフィス街のビルの最上階にあるステーキレストランで、三人は個室に案内される。
「良かった。このお店の個室が空いてるなんて、今日はラッキーなことばかりだなあ」
栗林は、終始嬉しそうに、にこにこと二人に話しかけてくる。
「神代社長。彼女は受付なんですけど、とても気が利くので、我々社員もとても助かってるんですよ」
「く、栗林さん。大事なお客様に、そのようなお話は…」
「いえ、構いません。とても雰囲気の良い会社ですね。ご挨拶が遅れましたが、私は神代と申します」
名刺を差し出され、さくらも慌てて自分の名刺を取り出す。
「高山 さくらと申します。どうぞよろしくお願い致します」
さくらは、受け取った名刺をまじまじと見つめる。
株式会社 神代不動産
代表取締役社長 神代 北斗
(そうだよね、うん。そりゃそうだ。だって、どこからどう見ても、この人北斗さんだもん)
だが、北斗の様子からすると、どうやらこの場は知らない人のフリをした方がいいのだろうとさくらは思った。
「良かった。このお店の個室が空いてるなんて、今日はラッキーなことばかりだなあ」
栗林は、終始嬉しそうに、にこにこと二人に話しかけてくる。
「神代社長。彼女は受付なんですけど、とても気が利くので、我々社員もとても助かってるんですよ」
「く、栗林さん。大事なお客様に、そのようなお話は…」
「いえ、構いません。とても雰囲気の良い会社ですね。ご挨拶が遅れましたが、私は神代と申します」
名刺を差し出され、さくらも慌てて自分の名刺を取り出す。
「高山 さくらと申します。どうぞよろしくお願い致します」
さくらは、受け取った名刺をまじまじと見つめる。
株式会社 神代不動産
代表取締役社長 神代 北斗
(そうだよね、うん。そりゃそうだ。だって、どこからどう見ても、この人北斗さんだもん)
だが、北斗の様子からすると、どうやらこの場は知らない人のフリをした方がいいのだろうとさくらは思った。