さくらの記憶
それからさくらは、結婚に向けての準備に追われた。
まずは、北斗を連れて、静岡の実家へ行く。
北斗は両親に丁寧に挨拶をし、どうかさくらさんと結婚させて頂けませんかと、頭を下げてくれた。
祖母から、北斗があの地方の大地主であることを聞いた両親は、こちらこそ娘で大丈夫でしょうか?と恐縮していた。
そして北斗は、さくらの祖母も一緒にあの屋敷で暮らさないかと、さくらに提案した。
それを聞いて、祖母も両親もびっくりしていたが、冷静に考えてみるとそれはとてもありがたい話で、ぜひお願いしたいと話はまとまった。
想定外だったことが1つある。
会社に退職を願い出たさくらは、退職する前に少しでもいいから、不動産事業部で仕事をしてくれないかと上司から頼まれ、引き受けることにしたのだった。
栗林が北斗に提案したプランから始まり、正式に神代不動産と大きなプロジェクトを立ち上げることになったとのことで、これには社運をかけて取り組むことになると。
最初の動き出しが1番肝心なので、せめてそこだけでも手伝って欲しいと栗林が上司に話し、そこからさくらにお願いされたのだ。
北斗に相談すると、さくらのやりたいように、と言ってくれ、さくらは、来年の3月末までという契約で異動することにした。
まずは、北斗を連れて、静岡の実家へ行く。
北斗は両親に丁寧に挨拶をし、どうかさくらさんと結婚させて頂けませんかと、頭を下げてくれた。
祖母から、北斗があの地方の大地主であることを聞いた両親は、こちらこそ娘で大丈夫でしょうか?と恐縮していた。
そして北斗は、さくらの祖母も一緒にあの屋敷で暮らさないかと、さくらに提案した。
それを聞いて、祖母も両親もびっくりしていたが、冷静に考えてみるとそれはとてもありがたい話で、ぜひお願いしたいと話はまとまった。
想定外だったことが1つある。
会社に退職を願い出たさくらは、退職する前に少しでもいいから、不動産事業部で仕事をしてくれないかと上司から頼まれ、引き受けることにしたのだった。
栗林が北斗に提案したプランから始まり、正式に神代不動産と大きなプロジェクトを立ち上げることになったとのことで、これには社運をかけて取り組むことになると。
最初の動き出しが1番肝心なので、せめてそこだけでも手伝って欲しいと栗林が上司に話し、そこからさくらにお願いされたのだ。
北斗に相談すると、さくらのやりたいように、と言ってくれ、さくらは、来年の3月末までという契約で異動することにした。