さくらの記憶
北斗が栗林を客室に案内して戻ってくると、さくらは祖父とキッチンで洗い物をしていた。
「それでな、さくらちゃん。さくらちゃんのおばあさんの部屋なんじゃがね。1階の和室はどうだろう?風呂とトイレも付いとるし、部屋から庭も眺められるしな」
「ええー、いいんですか?それは絶対喜びます。でも、1階の和室って、おじいさんが使ってる部屋じゃなくて?」
「実はな、さくらちゃんが越してくる前に、色々改築しようと思っとってな」
ええ?!と、さくらは驚いて手を止める。
「ほら、さくらちゃんと北斗の夫婦の部屋もいるじゃろう?2階に水回りも増やして、あとはリビングと子ども部屋もな。なんなら、宴会場も作るか?」
「え、宴会ー?」
北斗は、苦笑しながら二人に近づく。
「おじい、浮かれすぎだってば。なあ、さくら」
「う、うん。もうびっくりしちゃった。おじいさん、私は今のままで充分よ?」
「そんな訳にいかん。さくらちゃんが、こんな田舎でも楽しく暮らしてくれるように、精一杯準備せんとな」
「そんな…。私は北斗さんとおじいさんがいてくれるだけで楽しいから。ね?そんな気を遣わないで」
さ、さくらちゃん…と、祖父は目を潤ませる。
「ええ子が来てくれたもんじゃー。天国のばあさんや、北斗にええお嫁さんが来てくれたぞ」
「だからおじい。さくらは、明日帰るんだってば」
「あー、そうじゃった…」
「なんだ、その、振り出しに戻ったみたいな感じは」
あはは!と、三人で笑い合った。
「それでな、さくらちゃん。さくらちゃんのおばあさんの部屋なんじゃがね。1階の和室はどうだろう?風呂とトイレも付いとるし、部屋から庭も眺められるしな」
「ええー、いいんですか?それは絶対喜びます。でも、1階の和室って、おじいさんが使ってる部屋じゃなくて?」
「実はな、さくらちゃんが越してくる前に、色々改築しようと思っとってな」
ええ?!と、さくらは驚いて手を止める。
「ほら、さくらちゃんと北斗の夫婦の部屋もいるじゃろう?2階に水回りも増やして、あとはリビングと子ども部屋もな。なんなら、宴会場も作るか?」
「え、宴会ー?」
北斗は、苦笑しながら二人に近づく。
「おじい、浮かれすぎだってば。なあ、さくら」
「う、うん。もうびっくりしちゃった。おじいさん、私は今のままで充分よ?」
「そんな訳にいかん。さくらちゃんが、こんな田舎でも楽しく暮らしてくれるように、精一杯準備せんとな」
「そんな…。私は北斗さんとおじいさんがいてくれるだけで楽しいから。ね?そんな気を遣わないで」
さ、さくらちゃん…と、祖父は目を潤ませる。
「ええ子が来てくれたもんじゃー。天国のばあさんや、北斗にええお嫁さんが来てくれたぞ」
「だからおじい。さくらは、明日帰るんだってば」
「あー、そうじゃった…」
「なんだ、その、振り出しに戻ったみたいな感じは」
あはは!と、三人で笑い合った。