さくらの記憶
夜の静けさが広がる中、さくらは屋敷の横の林に足を踏み入れた。

(はなさん、尊さん)

心の中で語りかけ、木の幹に手を当てる。

『さくら!元気だった?』

(ええ。お二人とも変わりはない?)

『私達も元気よ。さくらの張ってくれた結界のおかげだわ』

(良かった!それとね、私、北斗さんと結婚して来年の4月からここに住むの)

『え、本当?!嬉しい!』
『それは良かった。おめでとう!』

(ありがとう!はなさん、尊さん。お二人にもいつでも会えるようになるわ。これからも、私達をずっと見守っていてね)

『もちろんよ。こちらこそ、私達の木をこれからもよろしくね、さくら』

さくらは笑顔で頷いた。
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